2021年使い捨てプラスチック使用禁止の中で見つけた私のエコ事情 Vol.3

こんにちは!ドイツ在住のマレキューラーの羽倉です。おかげさまでこの連載も3回目になりました。最近よく周りの女性たちからいただく質問が、「私たちが日常の中で、できることはなんでしょう?」と言うことです。そこで今回から、ドイツやヨーロッパの日常をテーマ別にご紹介していくことにしました。初回は、お出かけ・外食編です。実践できそうなものから始めてみて下さい。

私の基本の外出セット

左のタッパーは、ドイツのスーパーのサラダバーに行くときに使います。重さで値段が決まるので、最初にタッパーの重さを測ってもらい、中身を入れた後、最初の重さを引いてもらって、お会計です。

水筒

水分補給は夏だけでなく、一年を通して大事ですよね。白砂糖や人工甘味料、無駄なカフェイン摂取を避けるためにも、我が家は基本お水一筋です。飲みきってしまった場合、ヨーロッパの街中では給水所がまだ少ないので、カフェで「水道水を入れてください」と言って水筒を渡せば、対応してくれます。

海外旅行に行くときも、手荷物検査の時は、これを空にして蓋を開け横にしておきます。今年サンフランシスコ空港では、ペットボトルが禁止になりました。飲食店や自動販売機での販売もありません(炭酸飲料は除外されるようです)。利用客は自分で水筒を持参し、空港に100箇所以上に設置された水飲み場で各自調達するそうです。日本の空港には給水所が充実しているので、便利ですね。水筒を持っていっておけば、旅行先でも重宝しますので、ぜひ挑戦してみてください。

おしぼり

濡れたミニタオルをスタッシャーに入れていきます。スタッシャーは100%植物由来でできた、強度の強いジップロックのようなもので、約3000回使えるそうです。もちろんお手持ちのタッパーなどに入れても良いと思います。むやみに新しいものを買うのではなく、持っているものをまず利用する、というのが大切です。

おやつの果物や野菜もこのスタッシャーに入れます。お出かけの時はブドウやりんごなど皮も食べられるものにします。切らずに持っていけば変色もしないので、ラップいらず、ゴミも出ません。ニンジン、インゲン、ミニトマトやパプリカは数時間経っても美味しくいただけるので、オススメです。

タッパー

テイクアウトする時はこのタッパーが大活躍です。レストランで食べきれなかった分もこちらに入れてもらいます。下の写真のようにハンバーガーだってゼロウェイスト(ゴミなし!)で持って帰れます。お店だって無駄な経費は削減したいはず。勇気を出して聞いてみてください。

日本のパン屋さんでもタッパーに入れてもらいます。ふわふわのパンが潰れることもないですし、便利ですよ。一度に食べきれないパンもそのままタッパーで保管できます。

ミラノにいた頃はよく、チャイナタウンで餃子や炒飯をタッパーに入れてもらって、お家で食べていました。唯一、諦めざるを得なかったのはピザ!あんな巨大な円盤が入る入れ物は無くて、お店の人に小さく切ってくれないか、と言ったら、「セニョーラ、そんなこと無駄なことやめて、素直にここで食べていきなさい」と諭されました。

確かに焼きたてが一番美味しいですものね。それ以来ピザはレストランで食べることにしています。もしお店側から、対応できないと断られたとしても、顧客の要望が増えれば、対策を練ってくれるはず!諦めずに続けていきたいと思います。

20年前に初めてドイツのケーキ屋さんで、ケーキを「お持ち帰り」で注文した際、ケーキを手のひらくらいの厚紙に載せて「はい」と裸で渡された時のショックは今でも覚えています。焼きソーセージを買っても同じです。持ち運びにくいので、タッパーを自分で持っていった方がベターです。

使い捨ての容器や食器に関しては、人体に有害なプラスチック成分が含まれることがほとんどです。有名なBPA以外にも様々な有害物質が、コンビニのお弁当箱やお惣菜売り場の透明の容器、ペットボトルの蓋の部分やコーヒー用の耐熱カップの蓋などに含まれます。

ヨーロッパの飲食店から学ぶ環境への意識

ミネラルウォーターもガラス瓶が大半

ミネラルウォーターに関しても同じです。ヨーロッパではレストランでも家庭でも、ガラス瓶入りのミネラルウォーターを出すところが多くあります。これは熱や日光でプラスチックの中の成分が劣化したり、水に溶け出したりするからだそうです。値段は割高ですが、口に入るものには慎重でありたいですね。

環境の面だけでなく、ご自身や家族の健康の面からも、なるべく減らしていくよう心がけましょう!

無駄なものをなくし、合理化が得意なドイツに比べて、イタリアのアプローチの仕方はまた少し違います。

スーパーの袋も有料ではありますが、プラスチックに近い、コーンスターチを主成分にした「土に還る」袋が普及しており、ゴミを減らす、と言うよりは、今の生活を変えずにプラスチックに代わるサステイナブルな素材を使って環境問題に取り組んでいます。

下の写真は、ある遊園地の中のファストフード店のトレーです。トレーに載っているものは全て、右のプラスチックのカップも100%土に還ります。ゴミの分別がしっかりできれば、効果的な対策だと思います。(現段階ではこのような「土に還る」とされるプラスチック製品は、土に含まれるミネラルのバランス、日光の当たり方など諸条件が揃った中でないと実現が難しく、賛否は分かれます)

ヨーロッパの外食事情で、紛れもなくサステイナブルだと思うところは、大抵どのお店でもベジタリアン、もしくはヴィーガン食がメニューにあると言うことです。食肉の安全を信頼できない、環境に負担をかける、動物愛護の面、いろいろな面で野菜中心の食生活に変える人が増える今、当然の流れだと思います。

脱プラスチックは大きな流れになっています。ホテルの朝食ビュッフェでも、今までジャムや蜂蜜は使い切りサイズのプラスチック入りが主流でしたが、ガラスを使うことが増えてきました。

2021年からは使い捨てプラスチックそのものが、全EUで禁止されますので、準備は着々と進んでいます。ポリスチロール樹脂を含むものも対象になるので、耐熱性のコーヒーカップも禁止になります。

スターバックスは2020年にストローは廃止するようです。タバコのフィルターも対象になるため、タバコ会社は吸殻のゴミを自己負担で処理するとともに、パッケージに「環境破壊の一因だ」と言う文字を印刷することが義務付けられます。

Cascina Cuccagna

最後にミラノから。サステイナブルの象徴的なレストランをご紹介します。「クッカーニャ農家」と呼ばれるこの場所は昔の主に薬草を育てていたカトリック団体の農家から、職人の工房やオステリアが集まる複合施設になりました。中には自転車屋さん、お料理教室、お花屋さん、カフェがあり、提供される料理の食材はもちろん全てオーガニック。自家菜園では親子で自然と触れ合う場所を提供しています。街に蝶を増やすため、蝶のための花壇もあります。

空も海も繋がったこの地球。環境問題に国境はありません。EUが共同で大きな一歩を踏み出したように、日本も他国も手を繋いで、この流れをさらに大きくできますように。

次回は「買い物編」です!お楽しみに。

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