娘たちに向けた1万超PVブログからたどり着いた「教育×メディア」|寺島絵里花さん 後編

みなさん、こんにちは!【Molecule(マレキュール)】ライターの呉由香です。

家族の転勤や様々な事情で仕事を辞める選択をしたり、子育ての環境がガラッと変わったり・・・。未来は想像に溢れているようで、想像しきれない予測困難な側面もたくさんありますよね。そんなふうに計画しきれない人生の中でも、転機があったからこそ不安を乗り越え、さまざまな体験の上に人生をアップデートし続けている日本メディアリテラシー協会代表理事・寺島絵里花さんのインタビュー後編です。夫の転勤から帰国後、日本での活動について聞きました。

現在は、メディアリテラシーの普及をライフワークとする寺島絵里花(てらじま えりか)さん。日系航空会社勤務中に結婚、一人目の子どもを出産。2011年に夫の上海駐在に伴い、会社を退職し、海外で生活をスタート。上海で二人目、三人目の子どもを出産、三児の母となる。2014年に帰国後は、一般社団法人日本メディアリテラシー協会を立ち上げる。代表理事として日本全国の教育現場での講演・普及活動等を続けながら、大学院で情報教育の研究も行う。ワーママとしての生活、海外駐在や海外出産などの経験をもとに、型にとらわれない3児の家庭教育、仕事と家庭との両立、海外事情、旅行のことなどについて書いたブログが人気を博し、1日1万PV以上に上る。

ー絵里花さんは帰国後、日本でメディアリテラシーに軸を置いた教育事業を立ち上げていますが、そこに向かうきっかけは上海での駐在生活なのでしょうか?

ひとつは、イタリア人ママの影響があります。モンテッソーリ教育について教えてくれて、情操教育に興味を持つようになりました。彼女には、子ども二人と一緒にイタリアにも遊びに連れて行ってもらいました。そうしたら、またビックリなことが!

イタリアの南部だったのですが、夏は暑すぎて、皆夜9時から外に出てご飯を食べるんです。子どもも夜中に遊んで、朝は寝ているんですよ!日本ではありえない常識ですよね。それで常識ってなんだろう?って・・・。子どもの教育も「こうあるべき」っていう偏った視点でないかなと考えるようになりました。

同時期に、日中関係悪化がありました。2012年頃です。私たちの日常は変わらないのに、この影響で日本人がたくさん帰国していきました。それで、メディアの力ってすごいなと思ったのです。

そしてさらに心を揺るがす大きな出来事が・・・。家庭教師時代の教え子が亡くなったことです。彼女は長女で思春期真っ只中、吹奏楽部の部長もやっていてすごく優秀でステキな子だったのですが、陰湿なネットのいじめで、その日衝動的に亡くなってしまったのです。

このことでやはり、メディアの影響の大きさを感じるとともに、メディアについて向き合っていかなければならないなとミッションを感じました。

教育とメディア。身の回りに起こった大きな体験から、点と線がつながり、大学学部時代の論文でも書いていた「メディアリテラシー」について取り組んで行こうと思ったのです。

帰国してからの展開は、ブログがきっかけ!大学院での学び直しもスタート

ーそのような思いがあって、メディアリテラシー協会を立ち上げたのですね。今は大学院でも学んでいるそうですが、帰国してすぐに学び直しをスタートしたのですか?

いいえ。2014年に日本に帰ってきてきたのですが、その年は三人目の出産がありましたので、特に何も活動はしていませんでした。そして、2015年からブログを書き始めたんです。

その理由は、「人はいつ死ぬかわからないけど、私にもし何かあっても、娘たちがいつかママのブログに気づいてくれたら!」という思いで。

実はブログのタイトルにしている『東京タワーの麓』には、夫の実家のお墓があるのです。タイトルにあれば、子どもが気づいてくれるんじゃないかなと思って・・・。だから、ブログにはいつも子どもたちに伝えたいことを書いているんです。

ところが、このブログを初めて1年後、1日1万PVにも上がるくらいになったのです。そして私自身がメディアの発信者側になりました。ひたすら経験や思い、小学校受験の制作物等々について綴っていたブログの人気が上がり、今の活動のきっかけになりました。

上海から帰国後、温めてきたブログ。子育て、仕事、上海駐在での出来事など、自らの体験を綴った内容が好評を博し、1日1万PVを超える人気ブログとなる。

 

最初、名前・顔は完全に伏せていたのですが、さすがに友達にバレるようになってきまして・・・そこで、友人と朝活をするようになって、ブログで朝活コミュニティつくったら面白そうだよね!と呼びかけたら毎月満席になりまして。

その朝活でいろんな人に「子供の教育どうしているの?」と聞かれるようになったのです。そこで、メディアの受け手側からは、楽しそうだなと思ってもらえることに気づき、教育の講座をやることにしたら、申し込み100件以上が届いたのです!

その講座で、教育に関する情報の取り方が皆さんがよくわからないんだということを知り、ニーズと私のやりたいこと(教育×メディア)が合致し、メディアリテラシーの活動へ加速することになりました。

ですので、このテーマについて大学院で学び直しをスタートさせたのです。活動はまさに私のミッション。ビジネスというより、市民社会へ研究を発表しているというイメージを持っています。

一般社団法人メディアリテラシー協会の代表理事として、日本全国を奔走中の絵里花さん(写真前列右)。情報リテラシーや教育をテーマとした様々なセミナー、講演を開催しています。(*写真中央は、『辞書引き学習法』を考案された中部大学教授の深谷圭助氏。)

 

絵里花さん流、「“型”にとらわれない子育て」自分を大事にすることで自信を持てる生き方を

ーそれにしても、起業・大学院・3児の子育ての三足の草鞋を履いて、息つく暇もないんじゃないかなと思うのですが・・・どのように過ごしていらっしゃるのでしょうか?

大学院は、長期履修制度を利用しています。通常の倍の期間で勉強できるんです。

ママで学んでいる人も増えていますから、無理なく勉強し続けられる環境をつくることは、大学も必要と感じているようですね。仕事も忙しくしていますが、心がけているのは、無理のない発信をすることです。

そして、子育てについては実はぶっちゃけ、「こうしたい」という理想は掲げていません(笑)。ひたすら、元気に健やかに日々子どもといたいなと思っています。それよりも重要だなと感じるのは、夫婦関係です。夫とは、よく話し合っています。

ーありがとうございます!最後に、絵里花さんから読者の皆さんへメッセージをお願いします。

自分を大事にすることをおろそかにしないこと。これを心がけていくといいかなと思います!

私も今だからこそ過去を振り返って、「自分の気持ちを大事にしていなかったな、もう少し柔軟性があったほうがよかったな」と思うことがあります。なぜ、そうできなかったのか考えてみると、自分のやっていたことすべてにおいて、自信がなかったからだなと気づきました。

それが、上海駐在をきっかけに、人を信頼することや心を開くことを覚え、もっとこうしたら楽しいなと、自分の気持ちを素直に受け止めることで、自信がもてるようになったからです。

自分を大事にする自分の時間が増えれば、自分自身の生き方に自信を持てるようになり、イキイキとした毎日を送ることができるようになると思います!

寺島さんの記事前編

あわせて読みたい
海外駐在中の経験が生み出した、“型”にとらわれない子育てとマイ・ライフワーク|寺島絵里花さん 前編 みなさん、こんにちは!【Molecule(マレキュール)】ライターの呉由香です。突然ですが、今あなたが「海外に住む」ことになった...

 

▼寺島絵里花さんが代表として活動する「一般社団法人メディアリテラシー協会」ホームページはこちら▼

https://www.japan-mla.org/

▼寺島絵里花さんのブログ『 東京タワーの麓〜私たちだけのUnique Life〜 』はこちら▼

https://ameblo.jp/the-base-of-tokyo-tower/