ワーク&ライフ・インターンのススメ 〜「生き方」と「子育て」にフィードバックを〜

 

私のワーク&ライフをインターンする大学生によって、自分自身を見つけることができました

皆さん、日々の生活の中で、”他者からのフィードバック”をどれくらい貰っていますか?人生100年時代。学び続け、成長し続けないといけない時代…というか、そうすることで長〜く人生が楽しめますよ、という社会が始まっています。 私(森田亜矢子)は、トラストコーチングスクール(TCS)の認定コーチでもあるので、「人間の成長はもらったフィードバックの数に凄まじく依存する!」ということを、本当に身をもって認識しています。

私がコーチングに出会ったのは、上の子2才の”地獄のイヤイヤ期”の頃でした(苦笑)。どんなにたくさんの子育て本を読み漁っても、「自分と娘にとっての正解」は見つからず、悶々と悩んだ日々の末にたどり着いたのがコーチング。当時ものすっごく救われましたが、コーチングは今だに私を助け続けてくれています。そして、私は現在もスラッシュキャリアの一つの柱としてコーチングという学問を深め続けているのですが、コーチングのエッセンスの中でも、特に重要なのは【客観的思考】と【フィードバック】なんですよね。

「他人」と関わらないと「自分」は認識できない

人は案外”自分自身”のことを知りません。【Molecule(マレキュール)】読者の皆さんの中にも、人生の大きな変革期にあり、「自分がどうしていきたいのか、わからない…」とモヤモヤされている方がきっといると思います。モヤモヤして当然です。自分自身のことを深く理解するということは、そもそもすっごく難しいことですし、一般的な日本式教育課程においては、そのための思考ツールも学んでいませんから。私がその思考ツールの一つであるコーチングを学んだのも、30代後半になってからです。

さてさて。
「自分を認識するために、どうしたら良いか?」

実は、逆説的に聞こえるかもしれませんが、「他人」と関わっていくことが必要なんです。
仮にある人が、「○が好きなんだよね。」と言っているとします。でも、その人は、実は△や□を知らなかったとします。ある時、「あなたは○が好きなんだねー。私は△と□が好きなんだよ。」という人に出会うと、「あ。私は△は苦手だな。でも、□はもともと自分が好きだと思っていた○よりも、もっと好きかもしれない!」という新たな気づきを得たりします。この一連の関わりによって、自分の好きなこと、苦手なことの輪郭が、より一層はっきりとしてきます。

誰かとリアルに関わらなくても、○△□といった形(図形)であれば、webで一覧を検索して、自分で自分の嗜好を探ることができるかもしれませんね。でも、『生き方』や『子育て』など、ある一定数の型がなく、人間一人ひとりの主観に極めて直結していて本当に千差万別であるっていうジャンルのことについては、人と人とのリアルな関わりによってしか、「自分の嗜好」を探ることはできないでしょう。

世の中にすでに存在している幾つかのロールモデルに自分をアジャストしようとしても、結局どこかに違和感を感じることってありませんか?それもそのはず。『生き方』や『子育て』には、正解が存在しない、極めて主観的な価値観に基づくもの。誰か他者の体にフィットするものが、自分にも完全にフィットすることは絶対にありえない。自分のためのオーダーメードスーツでなければ、完全なフィット感を得ることはできないと思うのです。

さらに、誰かとの関わりの中でも、「あなたはこうなんですね」という、いわゆるフォードバックを得る機会があると、より明確に「自分」を認識することができます。

大学生ワーク&ライフ・インターンから私が学んだこと

4ヶ月間のインターンプログラムの最後の発表会。学生たちのプレゼン内容に含まれる私への暖かいフィードバックにも涙が止まりませんでした。

仕事については、就業先や取引先などからフィードバックを得ることができますよね。でも、『生き方』や『子育て』については?

実は私は昨年の3月から、大学生の専属スタッフが、月に6回、子供達のお迎えから寝かしつけまでをやってくれる、ワーク&ライフ・インターン(byスリール株式会社)に、ホストファミリーとして参画しております。

・スリール株式会社(ワーク&ライフ・インターン)プログラムのご紹介
https://sourire-heart.com/intern/

大学生が、「仕事と子育ての両立のリアル」を体験しながら、彼ら自身が「自分軸」を探していく4ヶ月間のインターンプログラム。「私は子供が好きなのか嫌いなのか?」すら、実際に子供に接してみないと分からないものですよね。私も産んだ後に知りましたし(笑)。いろんな人との関わりの中で、「自分はこうしたい」という自分軸を見つけることができるんだと思います。

私がこのプログラムのホストファミリーに立候補したのは、大学生(20才前後)というのが、私(40才)と私の子供達(2-5才)のちょうどドンピシャな中間世代であるので、私と子供達の価値観に多様性を持たせたいと思ったからでした。「最近の若いやつらは…」と、ジェネレーション・ギャップにクダを巻く中年になりたくない!という(笑)。

実際に受け入れてみると、意識高め系(≠自意識高い系)のピュアで真っ直ぐな大学生たちに、ジェネレーション・ギャップを感じることはほとんどありませんでした。中間世代って、私にとっても子供にとっても、「年の離れた従姉妹」みたいな感じで、本当に暖かい人間関係を築かせていただいております。

事前には全く想定していなかった価値としては、「大学生との関わりを通じて、自分自身の生き方や子育てに対する、極めてフラットなフィードバックが得られる」ということだったんです。

フィードバック≠アドバイス。 むしろ”素人”の方がいい?!

パパママカフェなどで振る舞う私の手料理に対する、「本当に亜矢子さんのお料理っていつもめちゃめちゃ美味しいー」というフィードバックに私のテンションが上がります(笑)。

学生とは、お預かり日の前後で、〈事前確認の連絡〉や〈事後に日報提出〉のやり取りがあり、4ヶ月の1クールの間に、『パパママカフェ』と称して、ライフやキャリアのことについてざっくばらんなQAセッション(しながら飲み会♪)という場も持ちます。
このやり取りの中で、たびたび私自身の『生き方』や『子育て』について、言語化して学生たちに説明する機会に恵まれるんです。

「なぜ新卒でコンサルティング会社へ行こうと思ったのか」

「なぜその後転職してリクルートへ行ったのか」

「なぜ今、フリーランスでスラッシュキャリアをしているのか」

「なぜ子供に動画を見せるのは160というルールを作ったのか」

「なぜご飯を残しても良いけど残したらデザートは無いよ?にしているのか」

「なぜ21時以降はお化けの時間にしているのか」

本当に様々なことについて、自分自身がどう考えているのかを説明する機会に恵まれ続けます(笑)。質問されてから、「うーん。。。どうしてだろう。。ぶっちゃけ、理由ないな。(=意思を持ってそうしているわけじゃなかった)」と気付くことも多々あります。

無意識にやっていたことについては、「どうしてそうしているんですか?」と聞かれて、初めてその事象を認識するので、よりたくさんの「どうして?」質問をもらえる人と接している方が、自分自身を発見するチャンスは多いんだと学びました。
大学生は、「仕事」も「子育て」も”ど素人”だからこそ、彼らからバイアスのない極めてフラットなフィードバックをいただくことができます。

もしかしたら、【Molecule(マレキュール)】読者の皆さんは、フィードバックとは「○○というやり方の方がいいんじゃない?」のようにアドバイス的なものだと考えていらっしゃるかもしれません。実際に、ビジネスや教育の現場では、”アドバイス寄りのフィードバック”もあります。

しかし、『生き方』や『子育て』のように正解がないジャンルのものについては、アドバイス寄りのフィードバックよりも、「どうしてそうしているんですか?」というバイアス無しのフラットなフィードバックの方が良いように感じます。より深く、自分自身を見つめるきっかけになるなぁと。

『生き方』や『子育て』にフィードバックを!

私はよく、近所の仲良しなママ友と、「こんなことがあってね。」「分かるぅー!!」という同質性の中での共感エンターテインメントを楽しんでいます(笑)。リラックス&リフレッシュできる時間だし、むしろその癒しのリセット時間がないと、『日々の子育てトライアスロン』は乗りきれないYO(涙)!と感じております。

が、、、同質性の中での共感エンターテインメントだけでは、人は自分をより深く知ることはできないのかもしれません。異質性や、その道のど素人の方との関わりによって、「新しい自分」を見つけることができるのかもしれません。(相対的に、同質性の中の共感には、「安心」は潤沢にあっても「新たな気づき」のエッセンスが少ないからなのか?)

【Molecule(マレキュール)】読者の皆さんにも、ぜひぜひ、自分自身の『生き方』や『子育て』に、バイアス無しのフラットなフィードバックを得ることをオススメしたいです。

「どうやって?」

自分と性別や年代や価値観が異なる“異質性”や、その道の“ど素人”と関わる機会を持つことです。大学生の定期シッターさんを取り入れてみるとか、若者でごった返す『立ち飲みバー』にいってみるとかね(笑)

・森田亜矢子の自分を見つけるための思考術「TCS」
https://www.bettermadre.com/tcs