3児の母として、フリーランス5年→法人立ち上げの中で見つけた「ママ同士の心が触れ合うコミュニティを作る」という目標 | 合同会社MAPS 代表社員 岩堀真弓さん

1984年兵庫県西宮市生まれ。 3児の母(5歳・3歳・0歳)。大学卒業後、人材派遣会社へ就職。営業・コーディネーターを経て、広告業界へ転身。結婚を機にマレーシアへ移住。2014年 帰国後、子どもが待機児童になったことで個人事業主となる。ママ視点を活かし、ファミリー向けの商材を持つクライアントのマーケティング・ブランディングのプランニングや制作に多数携わる。2019年 第3子の出産後法人登記。

第一子出産後、保育園に預けられずフリーランスの道に進み、現在は3人の男の子を育てながら、プランニング会社を経営、数多くのママ向けマーケティングの企画、実施をしている岩堀真弓さん。昨年は、Busy and Happy!!という親子向けシャンプーを販売するECサイトを立ち上げ、新しい事業への挑戦を始めました。「子どもを育てながら、仕事でも活躍して生き生きと働くにはどうしたら良いのだろう?」…今日はそんな悩みを抱えたことのある【Molecule(マレキュール)】読者の方にぜひ読んでいただきたい、パワフルウーマンのリアルなインタビューをお届けします。

きっかけは待機児童 フリーランスという働き方を選択して見えたこと

―5歳、3歳、0歳の三兄弟のお母さんでありながら合同会社を経営されていますが、元々独立したいと考えていらっしゃったのですか?

いいえ、子どもが生まれるまでは、会社員として働いたことしかありませんでした。第一子が生後5か月の時、仕事を再開したいって思っても待機児童がすごくて保育園に入れなくて。

でもどうしても仕事をしたくて…悶々としていた時に読んだ雑誌に、個人事業主の特集が載っていて、「そういう働き方もあるのかもしれないな」って思うようになったのが2014年。Warisという会社がマッチングして下さったのが、ママの経営者がやっているマーケティング会社でした。寝ている間にテレアポして営業して、一時保育にあずけて営業して…働けることが嬉しかったです。

そこからフリーランスとしてのキャリアがスタートしました。やってみて初めて、正社員フルタイムではなく、フリーランスって自分に向いているのかなって思うようになりました。子どもとも一緒にいたいし、裁量がある働き方は魅力だと感じて、一旦これでやってみようと続けて、気づいたら5年経っていましたね。

ー今、育児と仕事の両立に悩んで、正社員以外の働き方を検討している方もいらっしゃると思うんですが、岩堀さんはフリーランスという働き方をどう思いますか?

そうですね。フリーランスになったからって、自分の好きな仕事だけが出来るわけじゃなくて、バックオフィスも営業もやらないといけないし。正社員だったら、しんどいときは誰かが道を示してくれたりするけれど、フリーランスだと暗中模索なところは大変。

どっちもメリットデメリットあるし…完璧な仕事ってないと思うんです。どっちがフィットするかはやってみないと分からない。

私も今年35歳だけど、正社員にならなくていいのか、これから先大丈夫かなって思うときもあるし、40、50になって仕事あるかなって悩みます。でも、悩むのは悪いことじゃない。前向きに頑張っている証拠だから、ポジティブに考えていかないといけないとは思います。

「大事なのは〝やりたい〟を口に出すこと」多民族国家マレーシアでの経験

―お仕事では、ママとしての視点を活かした仕事が多いのでしょうか?

そうですね。ママ向けに訴求したい会社のブランディングとかプロモーションを引き受けることが多いです。SNSを使ってインスタグラムを運用するとか。

例えば、ティッシュの会社が“若いママ向けに訴求したい”という時に、ティッシュの写真をのせても映えないから、4コマ漫画を作ったり。

―クリエイティブなこと、アイデアを出すのは昔からの強みだったのですか?

広告が昔から好きで。でも今は、ママ向けということで、より自分の実感を込めた仕事ができているとは思います。

私も含めて、ママって笑いに飢えているんじゃないかなって思うんですよね。だから、広告でやるんだったら、ママに笑いとかエンタメを届けたい。自分が楽しみたいことを作っています。

自分自身の「楽しい」と向き合いながら仕事をしてきたら、子供向けのゲームアプリのプロモーションの依頼が来て。子ども向けのアプリの内容も考えました。

「連結だいすき」っていう電車のゲームなんですが、長男の声でレコーディングしています。もはや、仕事と思ってないですね。仕事に子どもと行けるのも楽しかったです。

―興味関心を活かして、どんどん仕事を創出していかれているのがすごいと思うのですが、どうやって依頼を頂き続けるようになったんですか?

今思うのは、自分が興味あることを口に出すことって大事だなって。やりたい、やらせて下さいってすぐ言う。言いまくっていたら、今とっ散らかって色んなことやってるんですけど、好きなことを仕事と思わずに仕事にできてるところはあるかなって。

でも実は、もともと自分の意見を言うのが苦手だったんです。私の中で大きな転機になっているのが、夫と結婚して一時期暮らしたマレーシアでの経験です。そこで性格が変わりました。

マレーシアという国はものすごくダイバーシティ。色んな国の人が色んな宗教持っていて、多国籍だから他者をリスペクトする。中華系であってもマレー系の断食の時はお水を隠れて飲むみたいな。

そこではみんなが、「真弓さんは?」って聞いてくれるんです。そこで、意見は言わないと伝わらない。人と違うのは当たり前だし、悪い事じゃないっていうことを、マレーシアの友達が教えてくれました。あそこで完全に一皮むけましたね。自分の意見をいうのが怖くなくなりました。

ついにはシャンプー屋さんまで!ママ同士が繋がる場を作るという新しい目標

―今回、シャンプーを販売するECサイトを立ち上げたのはなぜですか?

実は、3年くらい通っている美容院の美容師さんから「日本全国に美容院オリジナルのシャンプーを売って欲しい」と声がかかりました。ちょうど私も、子どもとのお風呂に課題を感じていたところだったので、引き受けることに。

お風呂って、子どもと入る以前はリラックスタイムだったのに…子どもと一緒だととにかく大変じゃないですか。子ども向けの離乳食や抱っこひもは進化してるけど、お風呂向けにママをサポートできることないのかな?って。

子どもと大人が一緒に使える低刺激なシャンプー。岩堀さんも家族で使っているそう。

―この仕事には、お子さまたちへの思いもあったんですよね。

仕事って人生の中で時間的に半分とか使うから、子どもにも好きな仕事について欲しいという気持ちがあって。

私の父が税理士なんですけど、小学生の頃は税理士の仕事がわかりませんでした。今私が主にやっている広告、ウェブマーケティングの仕事も、子どもにはわかりづらい。

でも、シャンプー屋さんって子供にも説明しやすくて。子どもに仕事って楽しくて、自分の楽しいをお裾分けすることなんだって理解して欲しいから、梱包作業も自分でやっています。子どもに、ママが仕事を楽しんでるって思って欲しいし、背中で感じて欲しいんです。

お小遣いあげるからとか言って子どもを誘っているんですけどね。そのうち戦力になると狙っています(笑)。

―シャンプーを販売するウェブサイトの名前を「Busy and Happy!!」にしたのはどんな思いなんですか?

私は、シャンプーサイトをきっかけに、インスタグラムなどのSNSを通して、ママ同士で繋がりを持てる場所、心が触れ合うコミュニティを作りたいんです。子育てって、孤独だし、一人目は何もわからないし、うちは3人いるから怒っちゃったり頭に血が上って何も考えられない時もあります。でも、振り返ったときにいい思い出であってほしいし、忙しくて最高!っていう意味で、Busy and Happy!!という名前にしました。

―最後に、ぶっちゃけた話、フリーランスとして仕事をしながら、子どもを産む、仕事が止まってしまうかも?ということについての怖さはありませんでしたか?

そうですね。出産前後でご迷惑をおかけしないように引き継がなくちゃとか、収入が細くなるとか、もちろん不安もあるし迷う気持ちも出てくると思うんですが、先輩のフリーランスママに「焦らなくていい。頑張っていたら仕事は絶対待ってるから」って言われて。今めっちゃ焦ってやらなくてもどんと構えてていいわって思えたんです。

人生、なるようになるし、なるようにしかならないし。バリキャリ、ゆるキャリとか色々あるけど、私はわたし。自分だけのキャリアを歩んでいくしかない。頑張って育てても、子どもたちの誰かがぐれるかもしれないし。ロールモデルもないし、その時々で楽しいことをやろうって。人生の判断の軸は、楽しいか楽しくないか。ママたちには、楽しんで欲しいですね。楽しくないと、生きていて意味ないなって思うので。

岩堀さんのシャンプーが販売されているウェブサイト

Busy and Happy!!

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