メルカリのリーガル担当と片付けコンサルト、そして1児の母という3足の草鞋をはくyokoさん。ずっと趣味でやっていた“片付け”がどうやって仕事になっていったのか。リアルなパラキャリの始め方を教えてもらいました。(記事提供元:Paranavi(パラナビ ))

育休中に気づいた“片付け”というパラキャリの可能性
――「片付けコンサルタント」のお仕事を始めたきっかけは?
物心ついたときから片付けが好きで、小学校くらいから人の家を片付けたりしてたんです(笑)。当時は、片付けが得意とか好きという感覚はまったくなくて、母と理想の家の間取りを描いて遊ぶっていうのが好きな子どもでしたね。実家のリフォームも手伝ったりしていました。
2017年の育休中に仕事として本格的にお金をいただいてやるようになりました。育休中にふと、自分がやりたいことってなんだろう?と携帯の検索履歴を見ていたら、全部インテリアとか収納関係のことだっていうことに気が付いて。
それまでは、ずっと趣味として社会人になってからも友達の家を片付けに行ったりしていたんですけど、そこで初めて「仕事にしよう」と思って、すぐブログを立ち上げました。
――趣味でやっていたときも発信はされていなかったんですか?
いえ。発信はもちろん、片付けが好きということすら公言していませんでしたね。いざ仕事にしようと思ったときに、すぐにできるのは発信かなと思って。まずは、お客さんになってもらえる人を見つけるために、自分がどんな人間で、どんなことができて、どんな実力があるのかを証明できるものを出さなきゃと思って始めました。
――そこから実際のお仕事につながっていきましたか?
そうですね。産後4カ月くらい経った頃に思い立って、週に1、2回くらい更新していきました。ブログの内容としては、自宅のインテリアや片付け方を紹介したり、実際にモニターになっていただいた方の家の様子をビフォーアフターで載せたりしました。
最初は、LINEブログで始めたんですけど、毎週上げてたら、たまたま記事がLINEニュースで取り上げられたことがあって、そこから知らない人からも問い合わせが来るようになって、仕事が広がっていきました。今は、ほとんどそこでつながったお客さん経由でお仕事させてもらっている感じですね。
――お客さんの口コミでつながっていったんですね。
最初にお客さんになってくれた方が自分のSNSに書いてくれたり、職場で片づけてもらったという話をしたら、それを聞いた人が問い合わせてくれるというのが2年ぐらい続いていて、月に何人かずつゆっくりやってます(笑)。
――現在どのくらいの頻度で片付けのお仕事はされていますか?
今は月に3組くらいです。基本的には土日でやります。でも正直、今年は毎週のように土日どちらかは仕事をしていたので月に4組くらいになってしまいました。ありがたいことに問い合わせをたくさんいただいて、たくさんお仕事をしていたのですが、その間夫に子どもを見ていてもらわないといけないので。
夫もすごく忙しい人なので、今は月1,2ぐらいのペースにして、お客さんに少し待っていただいてセーブするようにしてます。夫の負担も大きかったかなと感じて、ちょっと仕事しすぎてしまったと反省しています。
アクションを起こして“ただ好きなこと”を仕事に

――それこそ、両立が大変だと感じることはありますか?
それが、全然ないんです。片付けに行くときは、「祭りだぜ!」みたいな感じなので(笑)。緊張はしますけど、すごく楽しみなことだから、頑張って両立してるという感覚はないですね。お金を稼ぐのが目的になっていたら、変わってくるのかなと思うんですけど、最悪お金がもらえてももらえなくてもどっちでもいいというか。実際、20年間もらわずに趣味でやってきたので。まぁ、もらえた方が嬉しいですけど(笑)。
――yokoさんは片付けのお仕事も個人レッスンがメインですよね?
そうですね。片付けコンサルタントって仕事の仕方が2つあって、ひとつは個人向けの仕事と、もうひとつが講師の仕事。結構そっちをやられてる方が多いんですよね。私は、やっぱり片付けが好きなので、お客さんと淡々と片付けていたいんです。セミナーもやるにはやるんですけど、やっぱりそれで片づけられるようになりました!っていうお客さんって正直あまりいないので。多分私が受けたとしても難しいだろうなと思いますしね。
――パラレルキャリアを始めたい人にアドバイスをお願いします!
まず“なにかやる”ことですね。いちばんだめなのは考えているだけ。あと人に話を聞くだけ。調べるだけ。とりあえず、何かやる予定を作っちゃうことが大切ですね。
ブログやSNSに何か発信すると情報が集まってくるのかな? 私も最初にfacebookで発信してみたら友達からやりたいというアクションがあって仕事につながったので。
あと、オンラインサロンに入ったりして、仲間とお互い今週の目標を設定して、確認し合って、ただそれを投稿したりしています。一人でパラレルキャリアをやるのって孤独なので、私はサロンでの人間関係にすごく支えられていますね。