メルカリのリーガル担当として働く傍ら、片付けコンサルト、そして1児の母という3足の草鞋を履いて活躍しているyokoさん。大学時代から、女性の生き方について様々な考えを巡らせてきた彼女だからこそたどり着いた、自分の”好き”を追求する働き方に迫ります。(記事提供元:Paranavi(パラナビ ))

“パラレルキャリア”は私のアイデンティティ
――パラレルキャリアを始めるようになったきっかけは何だったんでしょうか?
パラレルキャリアという考え方自体は学生時代からありましたね。当時、働く女性のインタビューを掲載するサイトを運営していたんですけど、その頃から女性っていろんなことで人生が揺さぶられるなと感じでいて。結婚してるかとか、子どもがいるいないとか、夫との関係とか……本当にみんな揺さぶられていたんです。だから私は、自分だけでコントロールできる何かを見つけようって学生時代に強く心に決めていました。
――それが「活動フィールドが複数ある人」につながるのですね?
そうですね。結婚、出産してからも、「○○さんの妻」「○○ちゃんのママ」だけになるのがすごく怖くて。どこかに社会とつながれる自分のアイデンティティをひとつ持っておきたかったんです。
育休のときに、ちゃんとお金をもらう仕事にしようと思ったのですが、それは子どもの存在が大きかったですね。母も妻も素晴らしいけど、子どもには「ママにはママの人生がある」ということはいつも伝えていきたいと思っていて。だから、例え2歳であろうとも”自分のことは自分で”というのが私のモットーなんです。靴下は自分で脱ぎなさい!とか(笑)。
単純に“嬉しい”瞬間が人生の支えになる

――産休・育休から復帰する=社会とつながることができるというのとは違うんですね?
当たり前ですけど、日々の業務って、調整したり、人間関係を考えたり、これ失敗しちゃったなとかが多いじゃないですか。だから、自分の人生において、好きなことをして、ありがとうって言われて、単純に“嬉しい”と感じる瞬間を増やしていきたかったんです。趣味でやってたけど、お金をもらってビジネスとしてやることで、社会の人にも旗印を掲げられるかなと思って仕事にしようと思いました。
――実際に個人と社会との接点をもてたことで安定しているなと感じますか?
嬉しい!と大変だな、って気持ちとが行ったり来たりですね。会社の仕事ですごく落ち込んだりしたら、あぁ最悪な人生だ……、と思ったりすることもありますけど(笑)。でも、だいたい、どこかしらがうまくいってたりするので。
子どもと過ごす何気ない時間に幸せを感じたり、片付けの仕事をまた依頼してもらったりとか。ちょこちょこあるハッピーなことで生き延びてる感じですね(笑)。そういう“支え”をたくさん作ろうというのは学生時代から決めていたことなので、今はその状態を作り出せてるかなとは思いますね。