夫婦コミュニケーションは進化する。夫婦の会話に”中身”はあるのか?

絶賛離婚協議中のライター、森田亜矢子です(笑)。

皮肉なことですが、離婚協議を始めてから、「夫婦でお互い向き合って話し合う」ということが久しぶりにできています。19年前に付き合い始めた私たち。付き合い始めの頃こそ、まだよく分からなかったお互いのことを知るべく、ちゃんと向き合って、色々な話をしていた時期がありました。でも、気づけばいつの間にかお互い好きなだけ仕事をして、自己成長や自己実現を「仕事」という外界で実現し、2人で向き合う時間を蔑ろにしてきてしまったんでしょうね。気づいたら、もう何年も、人生を共に歩んでいなかったことに気づきました。

どんなに気の合う2人でも、2人は他人です。同じ人間ではない。その関係性が常に一定で変わらないことって…無いと感じます。人間関係は常に変化している。それは人間自身が変化したり成長したりしているから。変化する2人の関係性は、意図せずとも変質していってしまうことがあります。

「関係性を維持する」という発想自体が、もしかしたら本質的に違うのかも?!今回は、そんな個人的な興味から、夫婦コミュニケーションの最新系をリサーチしてみました。

「2人の接点をどうプロデュースするか?」という発想

“うまくいっている夫婦”でイメージするのは、「たまに夫婦だけで食事に行く」など、子供を切り離して2人の時間を持つことかもしれません。確かに、それってすごいラブラブ感があるし、結婚記念日すら2人で過ごしたことのない私からすると、憧れの夫婦像でもあります。

しかし、そんなラブラブ夫婦であっても、実は子供が生まれてから夫婦の会話は子供中心で、「子供を切り離して作った時間でもずっと子供の話をしている」「子供の話以外の話題がない」ということも多いんですよね。女性が中心となって子育てをしていると、夫婦間で子育て関連の情報格差が生じるでしょうから、夫婦だけの時間であってもそうなるのでしょうか。致し方ないことかもしれないですが、その状態が長く続くと、子供が巣立った後、「しぃーん…。(夫婦の会話ゼロ)」という、いわゆる一般的な冷え冷え老夫婦への道を真っしぐらかも?!

でもこれって、私の親の世代から続く伝統芸です(笑)。

「分かっちゃいるし、そうなりたくない!」と思っていても、いつの間にかそうなっちゃうのでしょう。抜本的な改革につながる、斬新な一手が必要な案件だと感じます。

実は、私の友人で、ずば抜けてユニークな夫婦コミュニケーション法を開発された方がいます。なんと!「継続的にワクワクするコミュニケーションをとって行くために、夫婦でスモールビジネスを立ち上げる」という手法なんです!

彼女(Yさん)は人材サービス系企業に勤めるワーママで、旦那さんはベンチャー系IT企業の方。2才の娘さんがいます。育休中もすごくエネルギッシュに活動していたし、復帰した後も、自分軸を持ってとても良いワークライフバランスを作っていらっしゃるなぁと感じています。

そんなYさんですが、夫婦会議をしているという話をさらっとされて、「ん?何それ?どんな会議なの?」と根掘り葉掘りしてみたところ、「夫婦の会話を単調にしないために、合同会社を作った」というんです。

目指したい「夫婦の会話」をリアルにイメージしよう

夫婦それぞれやり甲斐ある仕事をされていて、それなりに忙しそうだし、子育てとの両立も大変な時期。合資会社を作るって、どういうことですか?

「そうなんですよね。まさに、お互い仕事が趣味みたいなものなので、共通の話題がないんです。子育てや教育についても、学校はしばらく公立でという基本方針が決まってるので、そんなに議論しなければいけないこともなく。そこで思いついたのが、何か一緒にビジネスを立ち上げてみる、ということでした。」

すごく面白い発想だと思いました。ビジネスを立ち上げるというのは、いわば一つのプロジェクト。共通の目標に向かって共に進んで行くのには、ぴったりの題材なのかもしれない。

しかし、なぜか「ビジネス」という言葉に、少し冷たい要素も感じてしまう私です。「ビジネスライクに行こう」と聞くと、私情を挟むな!みたいな感じに聞こえてしまうんですよね。その「ビジネス」の目的が、利益を出すことなのか、何かしらの社会価値の創出なのかでも変わるでしょうが。

「ガチなビジネスだと、多分喧嘩になっていくので(笑)、お互い未経験で知見がないジャンルにして、一緒に1から学んで行けるものにしよう!という話になりました。お金儲けのためにやるのではなく、夫婦の会話を創出するためにやるのですから。」

そうして2人が選んだのは、「ART(芸術)の流通」というテーマ。2人とも興味のある分野で、かつ、「とは言え全くの初心者」というジャンルがこれだったそうです。

合同会社を設立すると聞いて、最初は流石の私も面食らいましたが、よくよく話を聞いてみたら、これは本当に斬新で素晴らしい発想だと感じます。2人がワクワクしながら、じっくりと時間をかけながら、共に人生を歩んでいくための仕組みのようなもの。

「どうやって夫婦の時間を作るのか?」ではなく、「どんな夫婦の会話をしたいのか?」をリアルにイメージして検討された結果なんですね。

夫婦コミュニケーションは進化する

Yさん夫婦、実際にどのような頻度で、どんな会合をされているか聞きました。

「3週に1度くらいの頻度で、子連れで近所のコワーキングスペースに行き、事業の経営計画を立てています。来年くらいから、夫婦で通信制の芸大に通い始めようかーなんて話も出ています。

それとは別に、月一で、朝から夕方まで子供をシッターさんに預けて”夫婦デート”も。夫婦デートはひたすらイチャイチャする日なのですが、先日のデートは、新宿のVRゲームセンターに行って、お寿司を食べて、最後はラブホへ。そんなパターンが多いですかね。」

夫婦で休日に子連れでコワーキングスペース。子供を預けてVRゲームセンター(笑)。ラブホへ流れるというのも、小さな子供がいるとなかなかできない発想かも。Yさん夫婦の夫婦コミュニケーションは、本当に斬新。私も未来のパートナーとは、ぜひともYさんの手法を取り入れたいと思いました。

一方で、夫婦コミュニケーションの手法や在り方に、正解や不正解はないと思います。Yさんの手法は私個人にとってはとても魅力的に感じるけど、新しいビジネスを作ることが心地よいと感じない2人であるなら、また全然違った手法を選択すれば良いのです。(なので、私も未来のパートナーがどんな人かによっては、Yさんの手法をパクることはできないか…。笑)

「どんな2人で在りたいか?」にしっかり2人で向き合うことができれば、すでに冷え気味の夫婦関係も、温め直すことはできると思います。

実は私も、理想の夫婦関係を諦めていません。現・夫とは夫婦関係は解消することにしていますが、離婚後も協力して子育てをしていくことを決めていますし、私の未来のパートナーとは、コミュニケーションをサボらずに(笑)、計画的に夫婦関係を育てて行きたいなと考えています。

Yさんのお話を聞いて、夫婦の関係性は、「維持するもの」ではなく、「一緒に進化させていくもの」だと思い至りました。

皆さんも、「よくある夫婦」に落ち着いていたとしたら、ぜひ一度、自分にとっての理想の夫婦関係を考えてみてはいかがでしょうか?

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