STAYHOME  #半径5mの暮らし方| 12.中嶋佳代

2020年4月7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に出されました。そして、その後全国に。Molecule(マレキュール)として、いま、この状況下で出来ることが何なのかをずっと考えてきました。

そこで、最初のアクションとして、外出自粛の中で編集部の私たちがいま、家族や身近な人と共にどんな日々を送っているのか、1人1人のスタンスも含めて記事を通して発信することにしました。社会の様々な情報に過度に左右されすぎず、今できることを家族や自分たちで実行していくことこそが、私たちのスタンスではないかと思っています。

皆さんの半径5メートルの暮らし方も、この連載を通してぜひ考えるきっかけになればと思います。

今回の執筆者

中嶋佳代
中嶋佳代

大学卒業後、就職するが25歳で結婚、専業主婦に。夫が出張で不在がちのため、家庭をベースとした働き方をと思いつつ派遣を経て契約社員に。2度の産休、育休をとりながらほぼワンオペで働き続ける。子育てや仕事と並行して転職活動をし、現在は医療法人でマーケターとして働く。最近のマイブームは免疫力を高める食事。

業務のオンライン化で感じた、「文字で伝える」ことの難しさ

私は医療法人で働いています。バックオフィス部門に所属しているため在宅勤務ができており、現場とのミーティングはオンラインで実施。大きな問題はないですが、アジェンダ以外で伝えておきたいことや相談など、直接話したほうがよさそうなことをチャットで伝える機会が増え、難しさを感じる場面もあります。

対面だとニュアンスや口調などで伝わりやすいことも、文字だけとなると、受け取る側が言葉以上のことを推測してしまったり、伝えたい意図とは違う方向に認識してしまったり。文字で伝えることの難しさを念頭に置き、正しく伝えるコツを身に着けると同時に、自分も受け手として推測で理解しないように心掛けています。

一方、オンライン化になって明らかによかったことも。業者さんとのやりとりでは、署名やハンコの対応ができないので、メール返信でOKにしてもらいました。これを機会にさまざまな手続きがオンラインでもっと簡単にスムーズになれば、と期待をしています。

夫の在宅勤務で「ワンオペ」解消。時間と気持ちに余裕が生まれた

家庭内では、出張で不在がちだった夫も在宅勤務になりました。夫と私は、寝室と個室にそれぞれ机を持ち込み、別々の部屋で仕事をすることに。

これまでワンオペ育児状態が多く、「1人ですべてをやらなければ」「自分が倒れたら終わりだ」という意識が強くあったので、肩の荷が下りた感があります。

子どもたちも、夫と一緒に晩ごはんを食べるなど、ふれあいの機会が多くなり嬉しそうです。普段、私が子どもたちに片づけやテレビの見すぎを注意しているのですが、もう慣れっこで聞いてくれません。ただし夫の言うことは聞くので、私も助かっています。

私自身としては、保育園の送迎と通勤がいっぺんになくなったので、そのぶん余裕が生まれました。これまで帰宅後に回していた家事を業務開始やお昼休憩の時間ギリギリまでできるので、子どもたちにも余裕を持って接していられます。

人との距離を取っていれば外に出ることは可能なので、運動も兼ねて下の子の自転車の練習に付き合うことも。これまでは土日も疲れてなかなかできませんでしたが、今は日も長いので平日の仕事終わりでも付き合うことができています。

子どもたちの自主性を重んじたフォローを

毎日、家族全員が家の中でずっと過ごすことになり、大人たちの環境を整えるだけでなく、子どもたちの生活面のフォローも一層必要になってきます。我が家では、3つのことを取り入れてみました。

1.「子ども専用部屋」をつくる

これまではリビングに子どものおもちゃがあり、いつも散らかっている状態でした。それだと大人が落ち着かないので、リビングをスッキリさせるため和室を子ども部屋にすることに。押し入れも整理し、ごちゃごちゃしたおもちゃを収納できるようにしました。リビングがスッキリしたおかげで、私自身の家でのストレスも激減(笑)。

ただ、押し入れも結局子どもたちの遊び場になり、サッカーゴールや秘密基地、アスレチック、天袋はバスケットゴール(すごい発想!)と、自由に遊んでいます。せっかく整理したのにぐちゃぐちゃですが、子どもたちの自由な発想が面白いのと、運動にもなるのでまあいいか、ということで大目にみています。

2.学習面のフォローはオンラインを活用

子どもたちは学校も学童もなくなったので、両親の仕事中は姉弟2人でリビングで過ごしています。下の子が小学1年生になりましたが、学校に行ったのは入学式の1日だけ。式も運動場での実施だったので、校舎内にも入っていません。つい先日まで保育園児、まだまだ甘えん坊なので、ちょこちょこ私のところにやってきます。

学校に行けない子どもたちの学習面のフォローとして、姉がもともとやっていたスマイルゼミに加え、オンライン英会話も申し込むことにしました。もともと下の子が小学校に入るタイミングで姉弟ともに受けさせたいと思っていたんです。何回受けても費用は変わらないので、夫婦のどちらかがフォローして毎日レッスンを受けています。

3.子どもたち自身に1日のスケジュールを決めさせる

子どもたちの時間割・筆者撮影

子どもたちも家に一日中いるのはさすがに退屈ですし、放っておくとダラダラとテレビをみてしまいます。そこで、本読みや勉強、ゲーム、英会話の時間など、自分たちでスケジュールを決めるように夫が子どもたちに伝え、表も作成しました。するとそれが功を奏し、子どもたちは自分で決めた時間に勉強やゲームをしています。

ゲームやテレビも、時間がきたらやめるという意識付けができているので、時間が過ぎた場合でもキリのいいところで終わらせるなど、ゆるやかですがメリハリのある時間を過ごせるようになりました。

子どもと過ごす時間が増え、「親である自分」を見つめ直す

筆者撮影

医師や看護師の方々のように患者さんを助けることはできませんが、今コロナに対して私にできることは、他の人との接触をできるかぎり減らすこと。

そして、いち個人としては、「親である自分」を見つめ直す時間にしていきたいと思っています。親である私は、未来を支える子どもを育てるという、とても大切な役割を担っています。

仕事をしていると、子どもがいることがネックになることも事実、多いです。ただ、「自分は母親である」ということに自尊心を持っていきたいし、同じように他のママたちにも「自分は素晴らしい役割を果たしている」ということに誇りを持ってほしい。子どもと、育児中の親にもっと寛容な社会になればよいと思っています。

私自身、これまで仕事や家事で忙しく、子どもにあまりかまってあげられてこなかった分、今この時期を子どもや夫、家族と過ごす時間ととらえて大切に過ごしていきたいです。

また、皮肉にもコロナの影響ではありますが、これまでなかなか変わらなかった世の中の仕組みが急速に変化しています。その変化に対応していけるように、自分もアップデートする機会と捉え、日々前向きに一歩ずつ進んでいきたいと考えています。

子どもを見ながらの在宅ワークでは、こんなことに気を付けています皆さんの「半径5m以内の暮らし方」もぜひ教えてください。

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