STAYHOME  #半径5mの暮らし方|11.青柳真紗美

2020年4月7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に出されました。そして、その後全国に。Molecule(マレキュール)として、いま、この状況下で出来ることが何なのかをずっと考えてきました。

そこで、最初のアクションとして、外出自粛の中で編集部の私たちがいま、家族や身近な人と共にどんな日々を送っているのか、1人1人のスタンスも含めて記事を通して発信することにしました。社会の様々な情報に過度に左右されすぎず、今できることを家族や自分たちで実行していくことこそが、私たちのスタンスではないかと思っています。

皆さんの半径5メートルの暮らし方も、この連載を通してぜひ考えるきっかけになればと思います。

今回の執筆者

青柳真紗美
青柳真紗美

書籍編集者を経て、PRパーソンに。フリーランスで企業広報活動支援やオウンドメディアの編集をしつつ、2015年夏に未婚で出産。

外出自粛により発生した、仕事面での思わぬ悩み

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近所に借りているコワーキングスペースで作業をしたり、クライアント企業・取材先へ訪問をしたりと動き回っていた毎日。外出自粛によって、ほぼまる1日息子と自宅で過ごすようになりました。

仕事面では、もともとリモートワークでのお仕事が多かったため、内容や進め方自体に制約や変化はほとんどありません。今までは「打ち合わせに来てほしい」と言われていたクライアントともオンラインでどんどんやり取りを進められるようになったので、リモートワーカーにとっては働きやすさがかなり促進したとも言えるかもしれません。移動時間もないので、効率は上がったと思います。

ただ、移動によって思考を切り替えていた部分もありますし、自宅で保育しながら仕事をすると精神的に疲れる、という点は悩み中です……。

また、家にいるとどうしてもインプットの種類が偏るのも考えもの。本や映画などに触れ合う時間が増えたのは嬉しいですが、街を歩いたり旅行したり、美術館や動物園、水族館など息子と遊びに行ったりした先で得た情報がアイディアの元にもなっていたなと。体験に紐づくインプットの量が圧倒的に減ってしまったなあと思っています。

子どもと過ごす平日1日のスケジュール

我が家は、緊急事態宣言の約2週間前から保育園の登園自粛をしていました。発令前には、同じように登園を自粛していたご家庭と共同保育にトライしてみたこともあります。

息子はもともとマイペースな性格で、家で工作やお絵かきをしたりして過ごすのが大好き。外に出ない日々や、保育園に行かずに自分のペースで遊べる日々をポジティブに捉えているようで、そこが親としては救いです。

でも、主に買い物などのために外に出ると、ものすごく嬉しそうに走り回っているので、やはり体を使って遊ばせる時間は必要だなと実感しています。

平日は、以下のような感じで過ごしています。

1.朝は業務開始まで息子にとことん付き合う

筆者撮影

朝はいつもどおりに起きて、身支度を整えた後、親子で朝食をとります。

その後は30分〜1時間ほど知育系のワークを。市販のドリルを購入するのはキリがないので、無料でダウンロードできるプリントを印刷したり、何度も使えるなぞり書きシートを使ったりしています。

息子はこの春に年中クラスに進級。文字の書き取りは本人のペースでやらせればいいかなと思っていましたが、指先の動きもだいぶ洗練されてきました。そろそろ本格的にトライしてみても良い頃かなと思い、この自粛期間をきっかけに時間を決めて取り組むことに。

書くワークにあまり気乗りしない様子のときは、はさみやノリを使った工作をしていることが多いです。

その後の「遊び込み」は、時間にすると正味15分くらいなのですが、私も本気で遊ぶ時間です。ダンボールなどをつかって迷路やお人形の家を作ったり、ごっこ遊び、劇遊び、手遊びなどなど、息子に「何がやりたい?」と聞いてできる限りリクエストに応えます。

だいたいここまででいつもの業務開始時間(9:30)になり、買い物などが必要な時は、気持ちの切り替えを兼ねてここで息子を連れて出ます。その後は、息子はリビングで好きなように過ごし、私は寝室で仕事をします。

2.日中はお互いが「集中」する時間帯

筆者撮影

昼食はできるだけ簡単に食べられて片付けが少なく済むように、ワンプレートにまとめるか、おにぎり、つくりおきのおかずと汁物の組み合わせ。冷凍食品ももちろん大活躍です。忙しくなるのがあらかじめわかっている日には、朝のうちにおにぎりと具沢山のお味噌汁を作っておくようにしています。ベランダにテーブルを出して食べるのもお気に入りです。

午後はオンラインMTGがあることが多く、その時間はお互いに集中できるように、Netflixなどの動画を見せていることが多いです。たまに息子が仕事スペースに入ってきてしまうこともありますが、それはご愛嬌、という感じで、みなさん理解してくださっているのでとてもありがたいです。

3.夕方は仕事に区切りをつけ、「ママモード」へ

在宅勤務をしていると、際限なく続けられてしまうため、夕方は17:30頃にいったん「終了宣言」。作業環境を片付け、夕食の準備をはじめます。それ以降はママモード。スマホで簡単なメッセージのやりとりをすることはありますが、基本的にPCはしまい、よほど急ぎの対応でない限りは翌日に回して息子との時間に集中します。

子ども中心の毎日になりがちだからこそ、自分自身のケアも

筆者撮影

子どもを見ながらの在宅ワークでは、こんなことに気を付けています。

1.まずは自分が機嫌よくいられるように

子どもと過ごす日々では、どうしても子ども中心になってしまいがち。ですが、自分が心地よく、機嫌よくいられるためにどうすればいいかをまず考えるようにしています。

子ども目線で一緒にいる時間を充実させようと思ったらキリがないので、「ここだけは外したくない」というこだわりはできるだけ大切にし、いつもの習慣を(完全に同じとは言わないまでも)できるだけ継続できるように心がけています。

また、コロナに関するニュースに日々接していると、どうしても不安を感じてしまいます。そんなときは、何が不安なのか、頭の中に浮かんだストーリーを書き出してみることで、客観的に自分を見つめ直すこともできるような気がします。

2.「何をやったか」ではなく「どんな気持ちで過ごせたか」にフォーカス

予定していた仕事が終わらなかったりすると、1日を振り返ったときに「あれもこれもできなかった」と自分を責めてしまいがちです。そういうときには深呼吸して、「どんな気持ちで過ごしていたかなぁ」と振り返るようにしています。

穏やかな気持ちで過ごせる1日を、できるだけ多く。できないことが多かったのは、1つひとつの仕事をおざなりにせず、向き合えた証拠かもしれない。そんな風に考えると、少しだけ肩の力が抜けるかなと思います。

3.「時間」と「空間」、くらしをゼロベースで見直す

自粛生活が長期化し、息子も保育園に行かない日々を「当たり前」だと捉えるようになってきて、非日常が日常化してきました。今必要だと思うのは、くらしをゼロベースで見直すことです。

レガシーな大企業がテレワークに踏み切れたのもこういうご時世だからこそ。私はかなり、くらしと仕事と人生のフィット感を大切に生きてきたつもりですが、それでもやはりいろんな常識や思い込みに縛られていた部分も多いと思います。

以前は、くらしと仕事を分断することができました。でもこれからはもう、そういう時代に戻ることはなさそうな予感がしています。

くらしについて考える軸は、「時間」と「空間」。

時間については、たとえば平日と週末の概念や勤務時間など、物理出勤が前提の時代にできたいろんな枠組みを柔軟に見直すところからのスタートかなと。

移動時間がなくなるからこそ、その時間をより豊かにできたら、平日にスポーツやアートを楽しんだり、学びの機会をより多く持つことだって出来るかもしれません。

空間については、自宅という場所をどうアップデートするかですよね。

今までは居心地の良さだけを求めていましたが、これからは仕事や運動やリフレッシュ、学びの場としても活用する機会が増えていくでしょう。それぞれの目的に最適化させながら、快適さをどう担保していくかが課題です。

子どもを見ながらの在宅ワークや、自粛期間中の工夫については、以下のnoteにも書いています。あくまでも私の個人的な考えですが、少しでも参考になれば嬉しいです。

不安を煽るニュースよりも今できることに目を向ける

筆者提供

情報に関していえば、必要最小限に抑えてしまっていいのでは?と思います。緊急事態宣言が発令された今、これ以上情報を得たとしても、市民にできることは今までと変わらないのではないでしょうか。

インターネットにつながっている限り、大量の情報に接触できてしまいます。分単位で更新される、新型コロナウイルス関連のニュースを全部見ていたら、どんな人でも不安でいっぱいになるのは当たり前。私は、スマホから物理的に距離を置いたり、ツールを使ったりして、ブラウジングする時間を制限するようにしています。

今できる行動は「家にいられる人はできるだけ在宅し、接触を8割削減する」だけ。もちろん、事業や仕事の関係で情報のアップデートが必要な人も多いと思いますが、それも一次ソースのみに絞ることで、だいぶスッキリするような気がします。

楽観も悲観もせず、安定感を持って「淡々と生きる」スキルが問われているのかもしれませんね。

皆さんの「半径5m以内の暮らし方」もぜひ教えてください。

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