STAYHOME  #半径5mの暮らし方|08 佐々木恵

2020年4月7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に出されました。そして、その後全国に。Molecule(マレキュール)として、いま、この状況下で出来ることが何なのかをずっと考えてきました。

そこで、最初のアクションとして、外出自粛の中で編集部の私たちがいま、家族や身近な人と共にどんな日々を送っているのか、1人1人のスタンスも含めて記事を通して発信することにしました。社会の様々な情報に過度に左右されすぎず、今できることを家族や自分たちで実行していくことこそが、私たちのスタンスではないかと思っています。

皆さんの半径5メートル以内の過ごし方も、この連載を通してぜひ考えるきっかけになればと思います。

今回の執筆者

佐々木恵
佐々木恵

「ありのまましなやかに人生まるごと楽しむ」をビジョンに、対話やコミュニティなど「つながり」の力で自分らしく豊かに生きることを支援している。「仕事」「遊び」「暮らし」「学び」など全てごちゃ混ぜな独自の心地良い生き方を探求&実践中。プライベートでは3歳の甘えん坊な息子のズボラな母。好きな言葉はセレンディピティ。京都大学卒、リクルート、キッズラインを経て、2018年独立。

取り上げられてしまった大切な「リアルの場」

私はパラレルキャリアで、これまで3つの活動をメインに行ってきました。

  1. 昼スナックのママ
  2. キャリア支援(月2-3回のワークショップ実施と、コーチングセッション)
  3. オンラインサロンのコミュニティマネージャー

コミュニティマネージャーの仕事に関しては、基本的にオンラインで完結するため在宅勤務に変わりはありませんが、オフラインの場がメインの昼スナックとキャリア支援の仕事については、やり方を変えていく必要がありました。

そこで、昼スナックは4月からオンラインでの開催に切り替えることに。

https://molecule.news/onlinesnack/

キャリア支援は、複数名が集まる形式のワークショップはお休みし、1対1のオンラインコーチングセッションに比重を置くことにしました。

現在は全ての活動がオンラインとなり、完全に自宅のみで仕事をしている状態です。2年前に独立してから、お店に立っている時とイベント以外はミーティングなどもオンラインでの実施がほとんどだったので、生活としてはそれほど大きく変わりはありません。

ただ、これまで自分が2年間、想いを持って大切に育ててきたリアルの場が完全に休止状態になってしまったことは非常に悲しく、生活の楽しみがなくなってしまったと感じています。

一方で、家族の結束が強まった

4月20日現在、夫も完全に在宅で仕事をしています。夫の勤める会社はニューヨーク本社のため、早い時期から危機感を持って在宅に切り替えており、少なくともあと3ヶ月は在宅勤務が続きそうです。

息子も3月末から自主的に登園を自粛させているため、終日家で過ごしています。

これまで3年間、平日はずっとワンオペ育児で、物理的な大変さよりも、子育ての苦労や楽しさを一緒に共有できる人がいないことへの寂しさをずっと抱えていました。

夫が在宅勤務になったことで、ともに過ごす時間が圧倒的に増え、これまで以上に家族の結束力が強まったと感じています。毎日3人揃って晩御飯を食べるという、我が家にとっては奇跡のような貴重な時間を、今は楽しんでいます。

外に出られない生活でも、メンタルを安定的に保つ

家族との時間が増えたのはうれしいことですが、おうち時間が長くなると、気落ちしたり、時間の区切りを感じづらくなったりと、困ったことも出てきます。そんな中、日常生活で気を付けていることをまとめてみました。

1.  着替えとメイクで、在宅時間にメリハリを

在宅時間が増える中意識しているのは、「外出しない日も服を着替え、ナチュラルメイクをする」こと。

1日中スッピン、メガネ、パジャマで過ごす日常になると、スーパーへの買い物や子供と散歩に出かけるときも、そのままコートだけ羽織って下はパジャマという状態に……。おうち生活も最初はラクで良いと思っていましたが、これだけ長期化すると、なかなか生活にメリハリがつくれません。

オンオフの切り替えをしづらいことが気になってきてしまいました。家にいるときも、朝きちんと身支度をして、お気に入りの服やアクセサリーを身に着けることで気分が上がり、自分の中でスイッチが入るような気がしています。

2. 少しでもイベント感を出す

単調になりがちな生活の中で工夫していることは、「少しでもイベント感を出す」こと。子供と近所を散歩するときも、お弁当を持って行くだけでピクニック気分になり、子供もはしゃぎます。また外食ができない分、よく自転車で築地市場まで買い出しに行き、晩御飯を豪華にすることも。(観光客のいない築地はガラガラで、新鮮な食材が豊富なのでオススメですよ)

3. ニュースをあえて見ないという選択

新型コロナウイルスに関する情報に接しつづけると、辛い気持ちになってしまうことも多いです。なので、あえてニュースは一切見ていません。もともとテレビは全く見ないタイプで、ネットニュースも見出しをチェックする程度。世間のことに無知すぎて、浮世離れしてると言われるほどでした……(恥)。

しかし今は、そのスタンスがかえって自身のメンタルの安定にとっては良いと思っています。

これまでは仕事や人とのコミュニケーションを円滑にするために、ある程度世の中のことを知っておくべきだと情報収集をしていました。家から一歩も出なくなった今、タイムリーに世の中のこと知りすぎる必要はないと思い、自分の意志でニュースを見ることはなくなりました。(人にオススメできるかわかりませんが、あくまでも私のスタンスはこう、という感じです)

制限がある中、今できることを考える

自分がこれまで想いを持って育ててきた活動ができなくなったことに、最初はストレスを感じていました。しかし、家の中でもできる取り組みはたくさんあるし、新しいチャレンジだってできるんだ、ということを実感しています。

今の自分にできる形で、他者に貢献する時間をつくるにはどうしたらよいか。考えた結果、オンラインコーチングセッションの無償提供を始めることにしました。

誰にも先の見えない不安な世の中。さらに外出自粛で家族以外とのコミュニケーションの時間がめっきり減ってしまい、「気が滅入りそう」というワードを頻繁に聞くようになりました。

だからこそ、これまで自分が学んできたことを、少しでも世の中に還元するときではないか、と思ったのです。家事育児や仕事の合間に行うため、時間の制約はありますが、自分に無理のない範囲で続けていけたら。自分が好きなことで相手に喜んでもらえる時間が定期的にある、ということが、私自身の心の支えになっています。

皆さんの「半径5m以内の暮らし方」もぜひ教えてください。

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