目の前の仕事と子育てに追われている中で、未来=数日後にしか思考が及ばなくなり、いつしか自分にとってワクワクする5年後、10年後の未来は見えなくなってしまった…そんな渦中にいるMolecule(マレキュール)読者の方も多いのではないでしょうか。未来思考プランナーの横田麻里子さんは、「人生計画が趣味」と言うほど、二児を育て、働きながら思考は遠い未来にまで及び「今」もしっかりと楽しんでいるのです。彼女の脳内を本連載から垣間見ることで、ワクワクする未来の作り方・考え方のヒントをもらえるかもしれません。頑張るために必要だった「ゴール」「あなたの将来の夢は、なんですか?」 子どもの頃、よく聞かれたこの質問。かつては、「〇〇になりたい!」という明確な答えがあったかもしれません。 しかし、大人になってから「今後の夢や目標」について考えたり、語ったりする機会はそう多くはないのではないでしょうか。私自身、自分が心からやりたいことがわからず産後は特にモヤモヤし続けました。 モヤモヤ期間を卒業できたのは第二子の育休中。その過程は以前の記事(vol3「一歩を踏み出せた勇気」)の通り。私のモヤモヤの正体は、「自分が目指したい方向性がわからないことに対して何も行動できていないこと」だと気づきました。 自分の「こうなりたい!」を見つけるために、小さな一歩から踏み出そうと決意。まずは整理収納を極めて環境を整え→ひたすら自身と対話することで自己理解を深め→ストレングスファインダー®で自分の強みを客観的に把握し→コーチングを受けたことで覚悟が決まり→自分の目指す方向性が明らかになりました。 モヤモヤ悩んで立ち止まるのではなく、勇気を出して小さな一歩を踏み出し続ける。暗闇のトンネルの中では、どこへ向かうか分からず不安で走れません。ゴールが分からない状況で自分の力を最大限に発揮することは難しいものです。自分の目指したい方向性を探すことは、とても大切。 私も目標を明確に設定したことで、進みたい道が見えました。その結果、「モヤモヤ」が「ワクワク」へ変化。気持ちが軽くなるとフットワークも軽くなり、積極的に行動することで前向きに未来をきりひらけるようになりました。最初の一歩は特に勇気が必要ですが、一歩を踏む出すことで次のステップも軽くなります。 毎日を「なんとなく」過ごすこともできますが、「目標」を設定したことで環境や気持ちが変わり、行動が変わったのです。原動力は「ワクワクする気持ち」私は旅行が大好き。4歳からの趣味が「人生計画」の私は、結婚して3年間で11か国旅行に行ってからお母さんになることを目指そうと計画。運がいいこともありますが、実際その通りになりました。計画通りにいかないことが人生の面白いところではありますが、「こうしたい」というビジョンから逆算して計画を立てなければ実現不可能でした。(もちろん、夫とも事前に話し合いました。ちなみに1人旅は1度もありませんが、女子旅は何度もありました。笑)旅行へ行くには、いくつもの準備が必要です。突然「今日から海外旅行に行きたい!」と言ったからといって急に家族や友達と行けるわけではありません。 誰とどこで何をしたいかを事前に相談したうえで、日程の調整・仕事の調整・飛行機や新幹線の予約・宿泊先の手配・貯金・パスポートの用意・荷物の準備・・・等々。怒涛の日々の中で、仕事の調整や旅行の準備がギリギリになることもしばしば。旅行前は毎回バタバタですが、楽しみが待っていると思うと頑張れます。(ちなみに旅行先では余裕を持ったスケジュールを心がけ、のんびりする時間も大切にしています。)「旅行」は「人生の縮図」のようなもの。「時間」も「お金」も有限です。「限られた時間をいかにして楽しむのか」。「人生計画」や旅行の下調べをすることで、時間や心に余裕が生まれ、思いもよらないハプニングも楽しむことができると思うのです。家族が増えてからも旅行には何度も行きましたが、事前の準備も荷物も大幅に増えました。色々と大変なこともありますが、その分楽しみも倍増しました。「バイタリティすごいよね!」 「何でそんなにフットワーク軽いの?!」」 学生時代にもよく言われていましたが、2児の母となった今は特にそう言われることが多くなりました。産前と産後で環境は大きく変わりましたが、「小さい子どももいるし…」「お母さんだし…」と必要以上に行動を制限していないからかもしれません。「小さい子ども達と一緒に楽しむためにはどうする?」と常にアンテナを張ることで、ワクワクする情報が入ってきます。私は家族が増えたことで、より世界が広がったと思います。復職前のご褒美旅行として、ハワイでファミリーフォトを撮影してもらいました。私の長年の夢の1つだったので、一生の思い出になりました。写真は「未来へのプレゼント」。子育て真っ最中の今は、ゆったりした気持ちで日々を振り返る時間がなかなか持てません。しかし、今の瞬間をカタチに残すことはできます。子育てがひと段落したとき、子どもが大きくなったとき…二度と戻れない日々を振り返る日もまた楽しみでなりません。「人生計画」とは未来から逆算して生きること4歳からの趣味が「人生計画」の私は、物事を人生全体から俯瞰して逆算して考える習慣がついています。人生計画の際には、夢を叶えた未来をゴールとして思い描き→ワクワクする未来を実現するにはどうしたらいいかゴールから逆算して考えて→いつまでに何をやるかスケジュールをひき→マイルストーンを置いて定期的に進捗を確認して→行動をする。こんな感じです。たとえば、先ほどのハワイでの家族写真。 私は約10年前に結婚したのですが、結婚当初から「家族4人でビーチフォトをいつか撮りたいな~」という夢がありました。そして、その夢が叶った姿を明確な映像として思い描いていました。結婚や出産に限らず、試験や試合などの「結果」は自分ではコントロールできません。しかし、理想を思い描くことは自由です。ワクワクする未来を目指すことで日々の「行動」や気持ちが前向きに変わると思います。 やると決めたら「期日」を決めることも大切!「仕事が落ち着いたら…」「子どもが大きくなったら…」と思っているうちに日々あっという間に過ぎてしまいます。私自身も「やりたいこと」よりも目の前の「やるべきこと」ばかりに忙殺されていました。夢に向かう努力をする余裕がなくなってしまうと、自分は一体どこへ向かっているのかが見えなくなりモヤモヤ……。逆算手帳ホームページよりそんなときに出会ったのが、GYAKUSAN planner(「逆算手帳」)。逆算手帳とは、「こうありたい」を実現するために、ビジョンから逆算して計画を立てる手帳。ビジョンから逆算して計画を立てることに特化した手帳で、Vision → Plan → Action の3つのフェーズをサポートするツールです。 まさに私が求めていた人生における自分だけの地図!「人生計画」が趣味の私が「逆算手帳」と出会ったのは運命だと大興奮しました!笑「逆算手帳」の考案者であるコボリジュンコさんは、ワクワクする未来から逆算して夢を実現する「逆算メソッド」を広め、世の中をごきげんな人だらけにすることを目指されています。 ジュンコさんの理念にも大変共感した私は、逆算手帳を愛用するとともに「逆算手帳アンバサダー2020」にも就任しました。今ではジュンコさんとやりとりもさせていただけており、行動することの大切さを実感する日々です。目の前の仕事で忙殺される日々でしたが、逆算手帳アンバサダーのメンバーをはじめ、ボランティア・MIRAISで出会ったワーママ仲間達と夢や目標を応援しあえるようになりました。 自分の今後の想いを語るうちに仲間達から「ぜひ講座を開いてほしい!」「セミナーでワークの企画やって!」とたくさん背中を押してもらい、予想以上のスピードで実現。その後、「女性支援」「子育て支援」「ワーママ支援」という自分が大切にしたい軸に合った活動をパラレルキャリアとしておこなっているのですが、目の前の世界が一気に広がりました。次回は、「成長を加速させた仲間の存在」をお届けします。横田さんの関連記事はこちらhttps://molecule.news/stories/life-plan-1/ https://molecule.news/stories/life-plan-2/ https://molecule.news/stories/life-plan-3/ https://molecule.news/stories/life-plan-4/ https://molecule.news/stories/mariko-yokota/