「人生計画が趣味」と言うほど、二児を育て、働きながら未来計画を着々と「現実」として歩んでいる未来思考プランナー横田麻里子さんの連載も7回目となりました。今は自分のやりたいこと、これから自分が力を入れて取り組んでいきたいことが明確になっている横田さんですが、意外なことに第二子の育休前までは、モヤモヤすることも多かったのだとか。そんな彼女のターニングポイントを今回はじわりと掘り下げて執筆してくれました。【Molecule(マレキュール)】読者の皆さんにとっても、彼女の脳内を本連載から垣間見ることで、ワクワクする未来の作り方・考え方のヒントをもらえるかもしれません。「自分を大切にすること」は心の土台になるあなたは、自分のことが好きですか?「大好きです!」と自信をもって答えることができる人はそう多くはないかもしれません。 私も決して自信があるタイプではありません。 かつては周囲の目を気にするあまり、自分のことは後回しにしてしまいがちでした。しかし、今は自分自身のことも家族や仲間と同じように大切にするよう心がけています。その結果、ありのままの自分もまるっと受け入れられるようになりました。今回のテーマは、「自己肯定感」とは何か。自分らしい未来をきりひらくために、ひたすら行動してきた私。「なんでそんなに行動できるの?」「麻里子さんみたいに自信がなくて…」と相談されることも多々あります。「やりたいことは全て挑戦してみよう!」 「うまくいかなかったとしてもチャレンジした経験は今後に活かせるはず!」 とポジティブに考え、勇気をもって新たな一歩を踏み出すことができるのは「自己肯定感」の影響が大きいと思います。 私は専門家ではありませんが、未来思考プランナーという視点で今回は「自己肯定感」についてお伝えしたいと思います。「自己肯定感」とは何か?育児においても大切だといわれる「自己肯定感」。 「自己肯定感」とは何でしょうか?「自己肯定感」には様々な定義がありますが、私は「ありのままの自分をまるっと受け入れられること」だと解釈しています。もっと具体的にいうと、自分の良いところだけではなく弱い部分も全て肯定して認められる状態のこと。自己肯定感が高いことは、自意識過剰・自信過剰だということではありません。むしろその逆。 等身大の自分を客観的にみられるようになることで、人と比べて落ち込んだりすることなく自分らしい生き方ができるようになるのだと思います。日本人の自己肯定感は、世界の中でも最低レベルだといわれています。令和元年(2019年)に内閣府から公表された「子ども・若者白書」では、「自分自身に満足している」と答えた日本の若者は45.1%と諸外国の中で最も低い結果でした。長所も短所も表裏一体。マイナス面も見方を変えれば強みに変わります。たとえば、私は幼少期の頃から心配性。何事も慎重に考えてしまうため、物事を始めるまでに時間がかかってしまいがちです。しかし、事前に入念に計画をたてるため、決めたことは責任をもってやりとげることができます。このように、マイナスにみえる面も活かす努力をすることで自信へと変化します。 自信とは「自分自身を信じること」。自分自身をしっかり理解し、弱みでさえも強みに変えて行動することが大切なのだと思います。やる前から「どうせ私なんて」「自分には無理」とは思わず、勇気をもって一歩を踏み出す。やってみなきゃわからない! チャレンジすることで得られる経験は、人生を豊かに彩ってくれるはず。主体的に踏み出す一歩が、未来をきりひらく鍵になると思うのです。「自己肯定感の高い子に育ってほしい!」と願う親は多いと思いますが、親自身の自己肯定感もとても大切。お母さん自身が自分を信じて自己肯定感高く笑顔でいることが、子どもの自己肯定感にも良い影響を与えるのではないでしょうか。お母さんが笑顔で心に余裕をもつと、家族も笑顔になり、家庭も明るくなります。 「いい親とはこうあるべき」「こうせねばならない」という概念にとらわれ、自分のことを後回しにするとストレスがたまり心も疲れてしまいます。私自身も第一子の育休中は、初めての子育てに毎日必死。「こどものために」「家族のために」と精一杯で、自分のことを労わる余裕がありませんでした。産休前は、朝コンタクトをつけてメイクをしてお気に入りの仕事着に着替えることでONの自分に気持ちを切り替えていました。しかし、第一子の育休中に1日メガネのまま部屋着で一生懸命赤ちゃんのお世話をし、1日の終わりに鏡に映った自分を見て…驚くほど気持ちが沈みました。「人は見た目ではなく中身」だといわれますが、外見がもたらす効果は内面にも影響を与えると思います。自分の機嫌は自分でとるもの。家族のためにも自分のためにも「ごきげんママ」になることを決意。 自分が笑顔で心穏やかでいるためには、自分が心地よい状態でいる必要がありました。自分を知ることで「自分軸」ができる「洋服はたくさんあるのに着たい洋服がない!」なんて経験はありませんか?以前の私は、自分に似合うものがよくわかりませんでした。自分に似合う色や洋服を知りたい!ファッションも自己肯定感を高めるツールの1つだと思い、パーソナルカラー診断を受けました。パーソナルカラーとは、その人の生まれ持った肌や髪・瞳・唇などの色に調和し、魅力を引き立てる似合う色のこと。自分に似合う色を見つける診断のことをパーソナルカラー診断と呼びます。パーソナルカラー診断では、春タイプ・夏タイプ・秋タイプ・冬タイプの4つのカラータイプに分類されます。 青みの強い色「ブルーベース」と黄みの強い色「イエローベース」の2つに大別され、さらにトーンで、「スプリング(春)」「サマー(夏)」「オータム(秋)」「ウィンター(冬)」の4タイプに分類。カラー診断では、自分の雰囲気なども考慮したうえで似合う色やコーディネートを選んでいただけます。 「あなたに似合うものコレ」と教えていただくことで、今まで気がつかなかった自分の魅力や個性も発見することができます。 自分に似合う色を探す過程で、自分の好きな色や理想のイメージが明確になり、自分のことをもっと好きになることができたように思います。私のパーソナルカラー診断の結果は、はっきりした色味と相性が良い「ウィンター(冬)」。 自分に似合うものを把握できると、自分のことを理解できている安心感がうまれました。 自分の魅力を高めてくれる洋服を着ることは自信にも繋がります。カラー診断を受けて、思い出したこと。それは結婚式のカラードレスを選ぶ際に夫から「黄色やオレンジのイメージだから、このドレスが似合うと思うよ」と自分では絶対に選ばないようなドレスを選んでもらったこと。私はそれまで黄色やオレンジのように目立つ色はニガテ意識があり、洋服はもちろん小物でも取り入れることはありませんでした。なので、夫から「黄色とオレンジのイメージがある」と言われたのはかなり意外!パステルカラーが好きな私としては抵抗感のある派手さでしたが、とりあえず試着。すると、意外にもしっくりきて今まで知らなかった自分を発見した感覚でした。結婚式当日もそのドレスを着たのですが、新たな自分に出会えました。その数年後、友人達から何度か花束をいただく機会があったのですが「黄色のイメージだから♪」と黄色の花束をいくつかいただきました。 自分のことについて自分自身では意外とわかっていないもの。特に自分の魅力や個性を把握することは難しいのではないでしょうか。私は、夫をはじめ、家族や友人、仲間とのコミュニケーションを通して新たな自分に出会えています。周りを大切にするために、ありのままの自分も大切にしたことが人生の転機となりました。自分がごきげんでいられるためにはどうすればよいか本気で考え続けました。環境を整え、思考を整え、人生を整え始めました。「自分は、どうありたいのか」 「どのような人生を送りたいのか」 「自分らしく生きるためにはどうすればよいのか」 自分が心からワクワクすることを追求していくうちに「自分軸」ができあがりました。自分軸が明確になると、判断基準が明確になりました。勇気をもって自分軸で生きることを決めた私。その後、思いもよらないご縁をいただくことになったのですが、チャレンジすることを決意。 今後の人生をどう生きたいのかを真剣に向き合い続けた結果、ワクワクする未来をきりひらくために大きな決断をしました。次回は、ついに最終回。たどり着いた「人生のミッション」をお届けします。横田さんの関連記事はこちらhttps://molecule.news/stories/life-plan-1/ https://molecule.news/stories/life-plan-2/ https://molecule.news/stories/life-plan-3/ https://molecule.news/stories/life-plan-4/https://molecule.news/stories/life-plan-5/ https://molecule.news/stories/life-plan-6/