2020年4月7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に出されました。そして、全国に。Molecule(マレキュール)として、いま、この状況下で出来ることが何なのかをずっと考えてきました。そこで、最初のアクションとして、外出自粛の中で編集部の私たちがいま、家族や身近な人と共にどんな日々を送っているのか、1人1人のスタンスも含めて記事を通して発信することにしました。社会の様々な情報に過度に左右されすぎず、今できることを家族や自分たちで実行していくことこそが、私たちのスタンスではないかと思っています。皆さんの半径5メートル以内の過ごし方も、この連載を通してぜひ考えるきっかけになればと思います。今回の執筆者商社、インテリアコーディネート、スタートアップ企業でのインターンを経験。転職のきっかけは全て夫の転勤。現在はベビーシッターのマッチングサイトを運営するキッズラインで採用と企画を担当しながら、スキマ時間を活用してフリーランスのインテリアコーディネーターとして活動中。仕事に大きな変化はないものの、ちょっとした不便も……自粛モードになる前から在宅勤務をしていたので、働き方に大きく変わりはありません。ただ、打ち合わせを兼ねた週1日の出社も、子どもを保育園に送り迎えする前後の時間でのカフェ作業もできなくなり、リフレッシュの機会が減ってしまいました。仕事場所を変えることが、ちょっとした楽しみや気分転換になっていたんですよね。仕事内容は、事務作業の割合が圧倒的に増えました。大々的に決裁の必要な作業は上司が巻き取ってくれたのです。助かるものの、少し物足りない感じもしています。また、今までは自宅の仕事用デスクで仕事をしていたのですが、夫も在宅勤務となり問題が発生。 夫はテレビ会議が多いため、致し方なくデスクを譲ったり、ダイニングテーブルに追いやられたり、家の中で自分の居場所が定まらない感じがしています。これを機に2人分の作業空間を整えようということで、デスクや機能性の高い椅子、プロジェクターなどの購入を検討しているところです。育児と仕事の並行は、「集中できる3時間」をつくりだすことがキモこれまでは9:00~17:00が仕事時間でしたが、保育園は登園を自粛中のため14:00~17:00のみ稼働しています。 最初は0歳をおんぶしつつ、3歳児にタブレットを渡し、だましだまし仕事してみましたが、やっぱり集中できないことがストレス。子どもも外の空気を吸えないのはストレスだろうなと思い、ベランダで仕事をしてみたりもしました。でも、今度は紫外線が気になってしまい(笑)、集中できないことに変わりなく……。自粛要請で仕事が完全に休みになった私の母を頼りに、母のストレスにならないよう午後の3時間のみ自宅に来てもらい、保育をお願いしています。 作業時間がぐっと減りましたが、集中できる3時間とイライラして効率の悪い7時間では成果が全く異なります。テレビ会議も、以前はメンバーたちが申し訳なさそうに背後の様子を伺ってくれていましたが、今は決まった時間にやり取りできるようになりました。在宅勤務がいつまで続くか、先の見えない状況。「だれもが働きやすい環境に」と上司が労働環境の改善に燃えているので、本当に心強いです。家にいる時間をアップデートするための工夫自分をとりまく環境がめまぐるしく変化する中、外出自粛期間も楽しく過ごすためにこんなことに取り組んでいます。1. 食生活にこだわる外出できず、楽しみが食くらいしかなくなってしまいました。スナックも手軽でよいですが、太るなら良い物で太りたい! ということで、栄養のある美味しいものを作り置きして取り入れるようにしています。テイクアウトの利用機会も増えました。家族そろって食事をしてお腹が満たされると、イヤなことも吹き飛んで幸せ度が増す気がします。「子どもと一緒に料理する」ことも始めてみました。自分ひとりでやるより格段に時間がかかりますが、案外子どもも器用ですし、嫌いな食材も自分で調理すると食べてくれるので一石二鳥なんです!2. 住環境に投資!0歳児の第2子を妊娠していたときから、部屋着は好きなものを着るようにしていました。着飾る必要はないけれど、テンションの上がらない服に包まれて1日を過ごすなんてストレスだと思うので、投資しておいて良かったです。そして、ソファ購入も検討中。転勤族であること、海外移住を目指していることから断捨離していましたが、家にいる時間を充実させるためのアイテムをそろえようと思います。3. 子どもも楽しく暮らせる工夫をまずは、アウトドア用品の徹底活用。ベランダや室内でテントを張ったり、レジャーシートを引いたりするだけで子どもは大喜び! 買っておいてよかったなーと思っています。3歳児には、抵抗があったのですがタブレットを渡してみました。私は教育のプロではないので、マンツーマンでひらがなを教えるとついイライラしてしまうことも……(笑)。その点、タブレットでは豊富なアプリで楽しみながら勉強している様子でひと安心です。子どもの学習能力ってすごい。テレビもやめていたのですが、子どもの注意を引くために復活。久々に見るテレビは今のところ新鮮です!4. 家族以外とのコミュニケーションも忘れずに家族以外と会えなくなってしまいましたが、zoom飲み会で交流するようになりました。家族以外の誰かと話すって、こんなにもストレス解消になるのか! と、よい息抜きになっています。子どもたちの未来のために、小さなことでもアクションを起こしたい不安なことはたくさんありますが、「大丈夫かな?」と心配ばかりするのではなく、「大丈夫!」と強く思うことが大切だと感じています。 手洗い、うがい、健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス発散。基本的なことを続けるよい機会・訓練と思って、あまり周りと比べすぎず、情報も見すぎずに、自分の大切な人のことを考えて過ごしていきたいですね。「マスク2枚」にいくら不満があっても、もう変えられない。私は選挙に行くくらいしか政治と接点がありませんでしたが、不満をSNSでブーブーぼやくのではなく、意見箱に入れるようにしました。本当に小さなアクションですが、「やっても意味がない」で放っておいた結果が今の状況ではないでしょうか。これから先の子ども達の未来を思って、違和感を持ったこと、不満を感じたことに対して小さなアクションを取っていけたらよいなと思います。関連記事https://molecule.news/stories/eri-matsuda/https://molecule.news/stories/socialdistances-seikoyanagisawa/https://molecule.news/stories/socialdistances-yumimorikawa/