2020年4月7日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に出されました。Molecule(マレキュール)として、いま、この状況下で出来ることが何なのかをずっと考えてきました。そこで、最初のアクションとして、外出自粛の中で編集部の私たちがいま、家族や身近な人と共にどんな日々を送っているのか、1人1人のスタンスも含めて記事を通して発信することにしました。社会の様々な情報に過度に左右されすぎず、今できることを家族や自分たちで実行していくことこそが、私たちのスタンスではないかと思っています。皆さんの半径5メートル以内の過ごし方も、この連載を通してぜひ考えるきっかけになればと思います。今回の執筆者フリーランスの編集ライター。子育てメディア/子供向け通信教育教材の編集を主に担当。働く人のインタビューも多く手掛けている。家族は小2と4歳の男子と夫の4人暮らし。趣味は、ヨガ、ピラティス、キャンプ、自然観察、読書など。取材や撮影をリモートワークに移行 「やればできる!」を実感中筆者撮影・在宅ワークのお供たち 1年ほど前に、会社員からフリーランスへと働き方を変えました。普段からリモートワークが中心で、週に2~3回、打ち合わせなどで出かけるというライフスタイルだったので、働き方は大きく変わっていません。 もともと対面で行っていた取材や打ち合わせは、3月に入ってから全てオンラインか電話に切り替えました。いまだに紙ベースのやり取りが多かった雑誌編集の仕事も、ほぼ全てオンライン送稿へとシフト。以前は立ち合っていたカメラマンの撮影も、メールでのやり取りのみして遠隔立ち合いというスタイルで行っています。家から出ないでも、意外となんとかなるものだなぁ、と実感中です。やはり立ち合いが必要な撮影も今後出てきそうですが、新しい挑戦だと思って取り組んでいきたいと思います。顔を合わせられない分、仕事仲間とオンラインでのランチ会なども開催するように。今まで通り出勤していてはできなかったであろう、お互いの子どもを紹介するのも楽しいひとときになっています。「リモートワークwith子ども」いかにして集中時間をつくるか?もっともインパクトのある変化は、常に「with 子ども」状態でリモートワークをするということ。まず、小2の長男が3月から在宅になりました。長男は寂しがり屋なのか、30分おきに「ママ~、これどうしたらいい?」など話しかけてきます。4月に入ってからは、4歳の次男も保育園を自主的に休ませることにしました。 さすがに男子2人が家にいると仕事の効率は大きく落ちます。加えてリモートワーク中の夫もいて、家族勢ぞろいの状況。そんな中、いかに集中して仕事する時間をつくるかが、いちばん難しい課題です。 仕事はいつもより控えめにして、子供達と過ごす時間を確保するための調整が必要になりました。心掛けているのは、日常のリズムをくずさないこと筆者撮影子供と日中もずっと一緒に過ごす中で心がけているのは、毎日のリズムをくずさない事です。 小2の息子は、毎日、自分で時間割を考えるようにしています。といっても国語や算数だけではなく、体育や図工、実験タイムなどなんでもあり! 教材は、学校で配られたプリントやたまった通信教育教材などでまかなっています。 決めた時間割の中で、10分ほど自分で選んだプリントなりドリルなどをやったら、あとは自由時間! 自由時間では、好きな漫画を読んだり、大好きな生き物の絵を書いたり、アプリをやったり、テレビをみたり、鉄棒をしたり(鉄棒は休校にあたって、家のなかでつかえるものを運動不足解消のため急遽購入)、弟と遊んだり、彼なりに楽しんで生活しているようです。4歳の息子は、なかなか1人で遊ぶのは難しく大変ですが、お兄ちゃんと仲良く遊べている時間やテレビを見ている時間は平和です。外出自粛モードでも、自然に触れる時間でストレス軽減日常生活が変化してしまった今、ストレスをためないようにするには、そんな中でも外の空気を吸うこと、自然を楽しむ気持ちを忘れないことが大切だと感じています。我が家で自然を楽しむために工夫している3つのことをシェアしますね。1.ベランダランチを楽しむバルコニーに、キャンプ用の机といすを出して、子ども達とランチするのが楽しみです。日の光も浴びられるし、外の風景を眺めるだけで息抜きに。 子供達もベランダランチが大好きで、率先してイスや机の準備などしてくれます。2.部屋に花を飾る&ベランダでガーデニング新型ウイルスの影響を感じ始めた2月頃から、家に花を飾る習慣を取り入れています。子ども達が家の中で大騒ぎして、部屋の中が散らかり放題でカオス……とげんなりするときもありますが、そんなときふと花を見ると、なんとなく心が整う感じがします。また、ベランダのガーデニングに水やりをする習慣があることで、朝日を浴びたり、自分の心をリセットできているのを感じます。花の香りをかぐと、不安な気持ちも和らぎますよね。3.自然と触れる機会を頻繁には外出できませんが、近所の川など徒歩や自転車で行ける範囲で自然に触れる機会を持つようにしています。(もちろん、必要なウイルス対策はした上で!) 近所にある川や、ちょっと広めの公園など、できるだけ人との接触が少なそうな場所を探して、子ども達を連れ出しています。菫をみつけたり、オタマジャクシの大群を発見したり、ザリガニ釣りをしたり。 シラサギが川上をじっと見つめて獲物を狙う様子や、カワウが水に潜って綺麗な波紋をつくる様子。人間の世界は新型ウイルスで大きく影響を受けていますが、生きものたちは普段通りの生活なので、見ていると私も癒されます。 今、健康でいられること、生かされていることに感謝の気持ちも湧いてきます。ポジティブなことに目を向けて、困難を乗り切る知恵を筆者撮影次々にニュースが入ってくる今、必要以上に不安を煽る情報に触れ続けることにもなりかねません。そうならないよう、敢えてニュースなどは見すぎないように気を付けています。 感染を防ぐために必要なことは粛々と実行しつつも、心を穏やかに健康的な毎日を送れる工夫をすることも、とても重要だと思います。古くからの友人とも、この危機をきっかけに連絡を取り合ったりしています。周りの大切な人達とつながって、前向きな知恵を出し合って乗り切っていきたいですね。今までワーママとして走り続けてきた日々でしたが、子供達との時間が今まで以上に多くなりました。息子達のケンカの仲裁など大変なことも多いですが、2人と過ごす時間がよい思い出になるよう、少しでもポジティブに過ごしていきたいなと思います。関連記事https://molecule.news/stories/seikoyanagisawa/https://molecule.news/stories/socialdistances-ayakomorita/