新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るった2020年、緊急事態宣言から始まり自粛の夏を経て、ようやくコロナと共存しながら生きる今の生活が「ニューノーマル」と呼べるようになってきました。感染予防をしながら、親しい人達と近場で短時間で楽しむ、そんな週末が増えてきました。落ち込んだ経済を立て直そうと始まったGoToキャンペーンは、長期間旅行や外食を我慢しておうち時間を過ごしていた私たちのちょっとしたご褒美となり、どこに行く?何を食べる?を検索する毎日が久しぶりのワクワク感に溢れています。コロナ禍で失われたあたりまえと、現れた新しい日常私自身も4歳と2歳を育てる2児の母で、普段は夫婦共にフルタイムで働く会社員です。夫婦で有給を合わせて、子どもが一人のうちは沖縄や北海道、四国や九州とコロナ前は色んなところへ旅行に行っていました。子どもが2人になってからも両親や仲の良い友達家族と車で温泉やキャンプに行ったり、上の子だけ連れて友達と海外旅行に行ったこともありました。旅先で筆者撮影そんなフットワーク軽めのわが家にとって、コロナによる外出自粛は大打撃だったものの、庭に人工芝を敷いてピクニックを楽しんだり、空いている時間帯を狙って近場の公園に遊びに行ったりと工夫をしながらおうち時間を楽しんでいました。外出自粛の「おうち時間」を経て気づけた、他者との関わりの中で生まれる「自分に戻る時間」家族とのおうち時間が増える中で、私の中でモヤモヤしていたのが「自分」として過ごす時間の少なさでした。自粛中は散々オンラインコミュニケーションを楽しんだものの、夏が終わり少しずつオフラインでも人に会い始めるとやっぱりリアルの良さを痛感します。母でも妻でも一会社員でもない「自分」に戻る時間はやっぱり気を遣わない友達との時間だったり、自分と向き合っている一人の時間だなあと感じるのです。この時間があるからこそ、母であり、妻であり、一会社員である自分にもなれる、いくつもの役割を担いながらしなやかに生きられると感じます。コロナ禍で同じ環境にずっと留まっていると、役割の切り替えが上手くできなくなってきます。仕事と生活が地続きになり、明確な切り替えスイッチがなくなってしまい、私の中ではメリハリを保つのが難しかったです。やっぱり色んな場所を飛び回り、色んな人とコミュニケーションを取り、役割を切り替えながら働く生き方が自分には合っていると気付くことができました。ワーママが自分に戻れる場所と時間を作るニューノーマルな工夫を考える冒頭に書いた通り、私は未就学児2人を育てながらフルタイムで働くワーキングマザーです。朝から晩までバタバタと毎日が終わっていき、自分の時間を作るのはそう簡単ではありません。簡単ではないからこそ、戦略的に計画を立てて時間を捻出する必要があります。コロナ禍で忙しく働くママにおすすめの、ニューノーマルな時間の過ごし方を紹介したいと思います。必要なのはパートナーや第三者のちょっとしたサポートと、自分の時間を楽しむモチベーションです。「子どもがいるのに・・・」とか「旦那さんに申し訳ない」という罪悪感や後ろめたい気持ちがあると、せっかくの自分時間を心から楽しむことはできません。そして自分が感じていることは意外と自分だけの固定概念や思い込みだったりします。ちょっとの勇気で、思い切って日常から離れてみることをおすすめします。ママにこそオススメ Go Toトラベル活用で「金夜、子なし、都内ステイケーション」で自分に戻れる20時間GoToトラベルに東京が追加されて、私の周りでは都内ワーケーションが流行っています。在宅勤務をしている友達同士で、都内のオシャレなホテルにステイしながらリモートワークをする、遠くに行かずして非日常を味わいながらリフレッシュできる過ごし方です。そうやって自由に時間を使えるのは独身だったり、子どもがいないからでしょと思うかもしれませんが、私はママにこそおすすめしたい過ごし方だと思っています。先日、私が友達と2人で泊まった都内ホテルのステイケーションの過ごし方をご紹介します。まず土日ではなく金曜夜泊が絶対におすすめ!平日なので宿泊費が安いことも多いですし、金曜日の保育園お迎えさえ任せられれば、次の日のチェックアウトが11時だとしても昼には自宅に帰れます。ママにとって都内ステイの一番のメリットは、移動時間がかからないこと。何かあれば、夜中だろうとすぐにタクシーで帰宅できますし、往復の移動時間の無駄がありません。自宅や会社からサクッと場所移動をして、15時にチェックインをして部屋やホテル内のカフェやラウンジでリモートワークをすることもできます。ホテル内のラウンジでPCを開いて仕事も夜は友達とホテル内のレストランで美味しいお酒とご飯を楽しんで、次の日も休みなのでお互い好きなことをして過ごします。温かい飲み物を飲みながら読書をしたり、ベッドの上でゆっくりストレッチやヨガをしたり、一人でのびのびと半身浴をしてから丁寧にスキンケアをしたりと、時間に追われず自分のペースで過ごせる幸せを噛みしめられます。毎日がドタバタだからこその、ゆっくりと過ぎる時間がより貴重に感じますよね。気を遣わない友達と一緒だからこそ、お互い好きなことをしたり、夜中までおしゃべりをしたり、旅行とはまた違った過ごし方を楽しめます。筆者撮影次の日も早起きして活動するもよし、ゆっくり睡眠をとるもよし、自由に午前中を過ごして、ホテルの美味しい朝ご飯を食べて、充電100%の状態でお昼には家に帰り週末をスタートさせることができます。金曜日午後から土曜日の昼まで、時間にしてたったの20時間。丸一日も過ごしていませんが、一週間の疲れはとれて気持ちも身体も軽く、リフレッシュした気持ちで家に帰れます。コロナが流行しなければ、GoToキャンペーンは始まらなかったし、東京から出なくてもこんなにリフレッシュできる時間の過ごし方があるなんて知りませんでした。コロナで遠くに行けないからこそ、都内にもたくさんステキなホテルがあることや、子育て中でも気軽に友達と一泊二日の旅行ができる選択肢に気付けたと思うと、失われた日常の中にも、新しい楽しみ方や時間の使い方に出会えたことが嬉しいです。まだまだ気の抜けない日々は続きますが、こんな状況だからこそ日々の忙しさや慌ただしさから離れる新しい予定を立ててみませんか?